災害時に布ナプキンが役立つ4つの理由

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最終更新日:2022/08/31(水)

繰り返される大きな地震や台風により、私たちの生活は常に脅かされています。住んでいるところから遠く離れた地域の災害の様子がテレビのニュースを通して流れてくるたびに、災害時の備えへの身の引き締まる思いがする方も多いのではないでしょうか。

一時的な避難や数日~数週間、どれくらいの時間を過ごすかはわかりませんが、避難生活に備えるうえで大切なことは、できる限り少ない荷物にまとめること。持ち出せる荷物の量には限りがあります。少ない荷物におさえながらできるだけ不安を取り除くためにも、つい忘れがちな生理用品についても考えておきましょう。今回は災害時の生理用品事情や、布ナプキンが防災グッズとして役立つ理由を5つに分けて解説します。

専門店が解説!布ナプキンとは?

過去の体験に学ぶ。
もしも自分が被災したら?

ここ数年、日本では地震や津波以外にもさまざまな天災が起こり、不安感や災害に対する意識が非常に高まってきています。まずは過去の災害時の様子を振り返りながら、もし自分が被災したときにはどんな状況になりうるかをできるだけ細かく想像してみましょう。

非常用バッグは用意していますか?食料品やライトなどの備品に加えて、女性には生理用品なども必要不可欠です。そして、必要なものは人によって異なります。非常用バッグとして中身が入った状態で売られているものをそのまま備えるのではなく、自分には何が必要なのかをしっかりと考えておくことが大切です。自分に合った備えが、少しでも快適に避難生活を送ることや緊急時のストレスを軽減することにも役立ちます。

災害時には物資が
不足する可能性がある

災害時には物資が不足する可能性がある

災害時の食料や衣料品といった物資は、必ずしもすべての人に十分に行き渡るとは限りません。届けられる物資の中に必要なものが足りていない場合も多く、とくに衣料品はサイズや洗濯などの問題でさらに少ないことが考えられます。

災害の被害が大きければ避難生活は長引き、最低限の物資を確保するのも困難になる場合があるのです。あっという間に汚れた衣類ばかりになってしまうのを防ぐために、食品以外にも衣料品や生理用品などの必需品を最低限揃えておくことが、ライフラインをつなぐ大事なポイントです。

災害時はナプキンの
優先順位が低くなりやすい

災害時はナプキンの優先順位が低くなりやすい

物資の供給が十分でない中、特にナプキンなど女性向けの物資は、優先順位が低くなりがちです。災害用に物資を用意したとしても、なかなか生理用品にまで気がまわらないもの。

物資を運んできてくれる人手の多くが男性ということもあり、一部の被災地ではナプキンが欲しいと言い出しにくい空気があったという経験談もありました。

また東日本大震災のときには、ホームセンターでは食料などに加えて生理用品やおむつの買い占めが起こり、被災地ではなくても女性向けの商品が手に入りにくい状況にあったそうです。

災害が起きて精神的にも不安定な状態の中、生理用品を探し求めるのは、考えただけでもつらく感じますね。中には生理痛や生理による身体の不調がある方もいます。災害時に十分な支援を受けられない事態も想定して、自身で生理への備えをしておくことは安心感にもつながります。

布ナプキンの基本的な使い方

災害時に布ナプキンが役立つ5つの理由

非常用バッグの中に生理用品も準備しておく場合、使い捨ての紙ナプキンを入れておく方も多いでしょう。しかし、紙ナプキンだけでは思った以上にかさばります。家族の中に女性が数人いる場合は、紙ナプキンだけでもかなりの量になるかもしれません。そこで、紙ナプキンとあわせて災害時に備えておくことをおすすめしたいのが「布ナプキン」です。ひとつの目安として、生理1回分の布ナプキンを防災バッグに入れておくと、避難先で生理が来ても慌てる必要がなくなります。

家族に女性が多い場合は人数によって多めに用意しておくと安心ですね。そして布ナプキンは生理用品でありながら、生理のとき以外にもとても役立つアイテム。ここからは、災害時に布ナプキンが役立つ5つの理由を詳しく見ていきましょう。

肌トラブルの防止に役立つ

布ナプキンは肌トラブル防止に役立つ

災害時は疲労やストレスから、普段よりも肌が荒れたり、体調を崩したりしやすくなることがあります。そんなときに生理まで重なるとなれば、体調はもちろんお肌もとても心配ですよね。不安定な生活の中、デリケートになったお肌にはできるだけ負担が少ない方が安心です。

肌面が柔らかく、肌や身体への負担が少ない布ナプキンを使用することで、デリケートゾーンの肌トラブルを防ぐことに役立ちます。イレギュラーな環境下での生理を優しくサポートし、すこしでも緊急時の心労を減らせるかもしれません。

布ナプキンの効果とメリット

経血のにおいを抑えてくれる

経血のにおいを抑えてくれる

知らない人と一緒に避難生活を送る中で、気になるのは生理のときに感じる、経血の独特のにおいです。経血は本来ほとんど無臭です。しかし、身体から排出されたあとに長時間放置して雑菌が繁殖すると、不快なにおいを発生させる原因になります。

使える枚数が限られている災害時の紙ナプキンは、それほどこまめに交換できないことも。普段の暮らしよりも1枚のナプキンを長時間つかうことを想定すると、におい問題はかなり深刻です。

布ナプキンなら、洗えばもう一度利用できるという安心感から、交換をためらう必要がありません。通気性が良く、下着内が蒸れにくい布ナプキンには雑菌の繁殖を防いで、経血のにおいを軽減させる効果が期待できるんです!

 

また使用済みの紙ナプキンを捨てるときにも、においが気になりますよね。周りににおいが広がらないよう、ビニール袋で密閉して捨てたいものですが、災害時に十分にビニール袋が確保できるとも限りません。

布ナプキンはゴミを出さず、貴重なビニール袋を消費しなくて済むのも、災害時には嬉しいメリットのひとつです。ナプキンの交換時にトイレで気になるカサカサとした音も出ないため、周囲に人がいる状況でもさりげなく使いやすいですよ。

下着代わりとして使える

下着代わりとして使える

普段は当たり前のように洗濯ができる環境が整っているため、気になりにくいですが、災害時は清潔な衣類を十分に確保できず、毎日下着を交換できない場合も考えられます。着替え用に数枚準備していても、数には限りがありますよね。復旧作業や移動などにより、汗をかいたり衣類が汚れたりすることも十分にあり得ます。こまめに着替えができないストレスを軽減させるのが、布ナプキンをこまめに交換すること。生理中でなくても布ナプキンをつけておいて、それを交換することで下着や身体を清潔に保つことに役立ちます。

サイズをいくつか揃えておくとさらに、使い方はさまざま。清潔なものであれば、怪我をした部分にあて布代わりにも使えるかもしれません。

プレーンタイプ、ハンカチタイプなど形もバリエーションが豊かなので、自分が使いやすいタイプを揃えておくと災害時にも活用しやすいはずですよ。布ナプキンを使ったことのない方は練習も兼ねて何度か練習しておくことで、自分に合った効率的な交換や洗濯の方法がわかるようになるはずです。
簡単3ステップ!布ナプキンの洗い方

洗って繰り返し使える

洗って繰り返し使える

被災地では水も貴重な資源ですが、水道が復旧してからは洗濯もいくらかできるようになります。当たり前ですが使い捨ての生理用品は使えば使うほど減っていき、避難生活が長期化した場合には、十分な量を確保するのも大変です。それに対して布ナプキンの最大のメリットは洗えば繰り返し使えること。使っても減ることがなく、新しいナプキンの確保を心配する必要がありません。

布ナプキンの洗濯をするうえでの心配事のひとつは、「干しているところを見られるのが恥ずかしい」と感じる点ではないでしょうか。布ナプキンを干すときにタオルやハンカチで周りを囲むようにすると、干したものが見えづらくなります。また、広げるとハンカチのように見えるタイプの布ナプキンを準備しておくのも、洗濯時の抵抗感を減らすためのひとつの方法です。

洗剤も念の為、いくらかは非常用バッグに入れておくのがおすすめです。布ナプキンの洗濯に便利な粉タイプのアルカリウォッシュやセスキ炭酸ソーダを用意しておけば、かさばらないうえに他の洗濯物にも使えて便利です。

nunonaでも、アルカリウォッシュは購入が可能です。使用済み布ナプキンの持ち運びやつけ置きに便利なチャック袋を一緒に揃えておくと便利です。省スペースでのつけ置きや、使用済みナプキンのにおいが広がるのを防ぎます。

災害時に備えたい。
布ナプキンの手作り方法

災害時に備えたい。布ナプキンの手作り方法

大きな災害に遭ったとき、布ナプキンはいろいろな形で役に立ってくれます。しかし、必ずしも十分な量の布ナプキンが備えてあるケースばかりではありませんよね。

もしものときのために、古着やタオルなどを使って布ナプキンを手作りすることができることを知っておきましょう。最も簡易的な方法は、いらない布を20~25㎝角にカットして、3つ折りにしたらすぐに完成。3つ折りにした布を何枚か重ねたり、布の間に切ったビニール袋を挟んだりすれば、防水性がアップします。

基本的には防災バッグの中に布ナプキンを備えておくのが望ましいですが、緊急時には手作りすることも検討してみてください。

もしものときが来ないことを祈るばかりですが、知識を頭に入れておいたり、必要なものを準備しておいて損はありません。

災害に遭うのは
自宅にいるときとは限らない

災害に遭うのは自宅にいるときとは限らない

災害時のことを想像するとき、自宅から避難することばかりを想定していませんか?天災は、いつどんなタイミングで起こるかは予想できません。自宅ではなく、職場や出先かもしれませんね。

普段の暮らしの中で多くの時間を過ごす場所には、ちょっとした非常用グッズを置いておくといいでしょう。職場のロッカーやデスクなどにあるだけでも、気持ちが随分違うはずですよ。周りの人の意見なども取り入れながら、自分に必要な災害時の備えを、この機会に今一度見直してみてくださいね。

布ナプキンを始めてみよう!

災害に遭うのは自宅にいるときとは限らない

導入ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に購入できます。使い方も、使い捨てナプキンとほぼ変わらないので、サステナブルな生理用品を使い始める第一歩にぴったりです。

非常用バッグにゆとりがある場合は、におい対策にもなるアロマスプレーを入れておくのもおすすめです。布ナプキンだけでなく衣類などにも使えるため、緊急時に気分転換したいときに活用できるでしょう。

布ナプキンについてもっと詳しく知りたい!という方は、「布ナプキンの基礎知識」で布ナプキンについて詳しく解説していますので、ぜひそちらも参考にしてみてくださいね!

一度使うと、布ナプキンが手放せなくなる人は多いです。もし使い捨てナプキンを使っていて肌があれる・ムレが気になるのであれば、nunonaの布ナプキンを使ってみましょう。使い捨てナプキンとはまったく違うやさしい使い心地がクセになりますよ。

布ナプキンの基礎知識
この記事を書いた人
いまむらゆかこ
いまむらゆかこ

大阪市在住のフリーライターです。エステティシャンとスキンケアメーカー勤務を経て、肌や美容・ライフスタイルに関わる記事を中心に執筆。おとな女性に向けたコンテンツを日々作成し、届けています。野良出身の足が短いねこと暮らしています。

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