妊娠したい人に知ってほしい子宮の病気まとめ

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子宮の病気はどの病気もはっきりとした理由がわかっておらず、原因は諸説あります。最近では、若い人でも子宮内膜症が増えたり、4人に1人が子宮筋腫だといわれたり、芸能界でも子宮頸がんを告知する人が増えています。

どの病気も早期発見が大事なので、子宮の病気について正しい知識を持ち、少しでも違和感を覚えたら早めに病院に相談しましょう。

主な子宮の病気を3つ紹介します。

子宮筋腫

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子宮筋腫とは

子宮壁にできる良性の腫瘍を指します。悪性腫瘍に変化することはほとんどなく、症状の深刻度や治療の時期も人それぞれ異なります。妊娠を考えている女性には、子宮筋腫が不妊の原因になることもあります。

子宮筋腫の主な症状

毎回経血の量が多い、出血が8日以上続くなどが主な症状です。月経量は人と比べることができないため、自覚症状が出ていても気づかない場合が多く、見逃しやすいのが現状です。

厚めのナプキンでも漏れてしまったり、生理中に貧血を起こすことがある人は、一度病院で相談してみてください。

原因・要因

冷えや血行不良などが筋腫を悪化させる要因といわれていますが、なぜ筋腫が発生するのかは今のところわかっていません。

治療法

「薬物治療」と「筋腫の摘出」があります。

筋腫の摘出が必要であれば、外科手術による摘出手術を行います。子宮を取ってしまう手術と筋腫だけを取る手術があり、妊娠したい女性は筋腫だけを取る手術が勧められることが多いようです。

妊娠への影響

現代では100人の妊婦がいれば、1人くらいの割合で妊婦さんが腫瘍を持っているといわれているように、特に珍しいことではありません。そのため、出産についても実際のところ、子宮に筋腫があっても気づかずに分娩を終わらせる人も多くいるといいます。

ただ、妊娠は受精卵が子宮に「着床」しなければ成立しませんが、子宮筋腫があると着床しにくくなることがあります。また、着床できたとしても流産しやすくなってしまう可能性もあります。筋腫の場所や大きさによっても変わりますが、筋腫を持っている人は持っていない人に比べると早産の危険性も多少上がるといわれています。

子宮内膜症

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子宮内膜症とは

子宮内膜症とは、主に20~30代の女性に多くみられる子宮の病気で、本来は子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜が子宮以外の場所で増殖したり、剥離を繰り返したりする病気のことを指します。主に卵巣や腹膜にできるといわれています。

子宮内膜症の主な症状

子宮やその周辺の下腹部の重くズキズキとした痛みが主な症状ですが、子宮内膜症のできた場所や大きさ、癒着の程度などによって症状はさまざまなので、中にはまったく症状のない人もいるといわれています。

過多月経・不正出血・排便痛・排尿痛・性交痛・腹痛や腰痛もみられるので、生理中に寝込む人や痛み止めが効かないという人は自己判断せず、早めに病院にいきましょう。

原因・要因

まだ原因はよくわかっておらず、「子宮内膜移植説」「体腔上皮生説」「アレルギー」「ストレス」が有力な原因だと考えられています。

子宮内膜移植説とは、通常、生理が起きた時は血液が体外へ出ていきますが、その血液が卵管の方に逆流して腹部付近にとどまってしまうという説です。

体腔上皮生説とは、腹膜がなんらかの影響で子宮内膜へ変化してしまうという説です。若い人に多い理由は、生理中に出るエストロゲンが子宮内膜症の原因だと考えられているため、閉経後や出産中は発生する確率が低いといわれているからです。

治療法

「ホルモン療法」と「手術療法」があります。

「ホルモン療法」とは、擬似的に閉経状態・妊娠状態をつくる方法を指します。閉経状態にした場合、症状は軽くなりますが、副作用として更年期障害と似た症状があらわれることがあるようです。

擬似的に妊娠状態をつくる方法は、擬閉経療法(擬似的に閉経状態をつくる方法)と比較すると副作用が少なく長期間に渡って服用が可能ですが、治療効果が薄いため、長期間の治療が必要になるのが一般的だといわれています。

「手術療法」とは、腹腔鏡手術・開腹手術を指します。腹腔鏡手術は、開腹するほどではないと判断された場合や、将来妊娠を希望する場合、不妊治療を目的とする場合に多くみられます。

出血も傷も小さいので体の負担が少なく、回復が早いことが利点です。開腹手術は病巣が大きく、子宮・卵巣・卵管すべてを摘出する必要がある場合に取る治療法です。

手術方法の選択は、症状の種類・程度・進行度・年齢・妊娠希望の有無などを総合的に考慮し、病院で判断されます。

妊娠への影響

不妊症患者のうち3割ほどが子宮内膜症だという説があります。卵子の質の低下や卵管を通れなくなることが原因だと考えられていますが、必ずしも「子宮内膜症=不妊症」ではありません。軽度の子宮内膜症であれば、自然妊娠を目指すこともでき、治療をすれば妊娠できる可能性も多いにあります。

子宮頸がん

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子宮頸がんとは

子宮頚がんは、子宮の入り口にできる「がん」のこと。悪化してしまうと子宮を摘出しなければならなくなる病気です。妊娠後の検査で発覚した場合でも、がんの進行状況によっては赤ちゃんをあきらめなくてはならないこともあります。

子宮頸がんにかかる確率は20代後半から増加し、40代前半以降は横ばいになります。ピークは30代後半です。

原因・要因

主な原因といわれているHPVウイルスは性行為によって感染するものなので、「性感染症」の1つといえるかもしれませんが、中には性交経験がなくても発症する人がいます。コンドームの使用によってその感染率は下がりますが、完全に感染を食い止められるものではありません。

大半は免疫で排除できるものですが、排除できずに何年も持続感染すると子宮頸がんへと進行してしまうといわれています。喫煙やピルの長期使用、低年齢のセックス、多産も発病の可能性を上げると考えられています。

症状

  • 前回の生理から次回の生理の間に出血がある
  • 生理が長くなったり経血量が多くなったりする
  • おりものが多くなる
  • 骨盤の痛みがある
  • セックス中に痛みがある

など、複数の症状がみられることがあります。

紙ナプキンでは、高分子吸収体や肌面が経血を吸収してしまい経血量の変化に気付きにくいので、体に異変を感じたら経血量のわかりやすい布ナプキンを使って経血量の変化を追ってみるといいでしょう。

治療法

「手術」「放射線療法」「化学療法(抗がん剤の注射)」があるといわれていますが、がんの種類や進行度、他の臓器に転移が見られるかなどの状態を見ながら、医師によってすすめられます。

妊娠への影響

子宮頸がんになったからといって、必ずしも妊娠・出産できなくなるわけではありません。ただ、子宮温存の手術ができるのは子宮頸がんのごく初期の頃ですので、早期発見が大事です。自宅で確認できる子宮頸がんキットもあるので、気になる人は試してみるのもオススメです。

妊娠を望んでいる女性にとってもっとも大切なのが子宮です。いざ、妊娠したいというときに子宮の病気だったということがないように、普段から子宮を大切にする生活を心がけましょう。

早めに発見するには、定期的に検査を受けること、自分の体の変化を知ることが一番大切です。

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