下腹部・子宮の痛み・・・これって病気?

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最終更新日:2022/05/18(水)

女性は生理や排卵の関係で下腹部に痛みを感じることが多いものです。

生理のときに痛くなるのはみんな経験することですが、生理以外のときに子宮が痛むと、なにか病気かな? と不安になりますよね。

今回は子宮の痛みからわかる病気や体のサインをご紹介します。

生理じゃないけど子宮が痛む

卵巣腫瘍

生理じゃないときに子宮が痛むときは、さまざまな病気の兆候が考えられます。下腹部の痛みから考えられる婦人系の病気としては、卵巣腫瘍、子宮筋腫、子宮外妊娠、子宮内膜症があります。

下腹部、特に右か左どちらか片側に痛みがあり、おりものの増加やウエストがきつくなるような下腹部のハリがある場合、卵巣腫瘍が考えられます。

ひどい生理痛がみられるときや、月経血の増加、腰痛、頻尿などの症状が見られたら子宮筋腫を疑いましょう。

生理3日目を終えても下腹部痛があったり、持続した不正出血があったりする場合は子宮外妊娠かもしれません。いつもと違う痛みなどを伴う生理がきたらチェックしてみましょう。

生理痛がだんだん重くなってきた、血の量がだんだん多くなってきた、排便時や性交時に下腹部の痛みがある、腰痛があるという人はという方は子宮内膜症の疑いがあります。

これらの病気は自分で診断することが難しいため、少しでもおかしいなと思ったらすぐに婦人科を受診することをおすすめします。上述した婦人科系の病気について、詳しく見ていきましょう。

卵巣腫瘍

卵巣腫瘍とは、卵巣にできた腫瘍のこと。卵巣は通常3~4cmの大きさですが、卵巣腫瘍で大きくなると30cmを超えることもあるようです。

小さいうちは無症状の場合が多いですが、大きくなると下腹部痛や腹部膨満感などがみられることがあります。また、腹水をともなうこともある病気です。

しかし、いつも通りに生理がくることも多く、自覚症状が乏しいこともあるようです。小さくて良性のものは経過観察、大きいものや悪性を否定できない場合は手術が必要になる場合も考えられます。

子宮筋腫

子宮筋腫は年齢問わず、発症リスクがある病気です。子宮筋腫は、過多月経や過長月経、月経痛などの症状がみられます。

症状がない場合もあり、健康診断で発見されることもあるようです。また、子宮筋腫は不妊や流産、早産の原因にもなる場合があります。

小さければ定期検診のみで済むこともあるようですが、大きいものや日常生活に支障が出ている場合は治療が必要になるかもしれません。

子宮内膜症

子宮内膜またはそれに似た組織が本来あるべき場所以外で発生し発育する病気です。20~30代の女性に多く、女性ホルモンの影響を受けて増殖を繰り返します。

痛みや不妊の原因になる場合もあるようです。状態や年齢、妊娠の希望などを考慮し、内服または手術にて治療が行われます。

子宮外妊娠

子宮外妊娠は、100人に1人の割合で起こりうるといわれています。痛みや出血以外にも、妊娠初期の症状や月経不順などもみられます。

とはいえ、子宮外妊娠は自覚症状や妊娠検査薬だけで判断するのは難しいものです。病院で検査し、医師の診断によってはじめて確認できます。

自覚症状がない場合もあるので、少しでも違和感があるときや子宮外妊娠の可能性を否定できないときは、早めに病院を受診しましょう。

ほかにもある子宮が痛む原因

卵巣腫瘍

子宮が痛む原因は、生理と関係ない場合もあります。例えば、性交痛や妊娠、流産などによるものです。なぜ痛みが現われるのか解説します。

性交痛

性交痛とは、性行為によってみられる痛みを示します。膣内が乾燥しているとヒリヒリと痛みを感じる場合があるようです。

もし、性行為中に子宮の痛みを強く感じた場合は、病気のサインかもしれないので注意しましょう。

妊娠

妊娠すると子宮収縮がみられるようになります。そのため、お腹の張りや痛みを感じることがあります。

痛みには個人差があり、チクチクと子宮を刺すような痛みの場合や、ギューッと締め付けられるような痛みの場合があります。

子宮の痛みは、妊娠20週以降でみられますが、妊娠初期から痛みを感じる人もいるようです。

流産

流産は生理痛のような下腹部の痛みやお腹の張り、出血などがみられることがあります。流産だった場合、子宮が収縮することで、妊娠週数とともに腹痛が強くなります。

ただし、出血や腹痛は正常な妊娠でも起こることもあるため、判断しにくい場合もあるかもしれません。気になる症状がみられたら、主治医に相談してみましょう。

排卵時に子宮が痛む

卵巣腫瘍

生理と生理の間の時期、排卵日付近に子宮の痛みを感じたり少量の出血があったりする人もいます。この痛みは排卵痛と呼ばれるもので、生理現象の1つなので心配する必要はありません。

大きくなった卵胞が卵膜を刺激していることや、卵子が卵巣から飛び出すときの痛みが排卵痛の原因だと考えられています。排卵痛を軽減するためには体の冷えをとり、血流をよくすることが有効だといわれています。

生理の前に子宮がチクチクと痛む

生理の前に子宮がチクチクと痛む

生理の前に子宮がチクチクと痛むことがあります。これは、ほとんどの場合生理的な現象の1つで、女性ホルモンの働きによって引き起こされます。

排卵期から生理前に黄体ホルモンと卵胞ホルモンが入れ替わることによって、体の不調があらわれることが多く、ホルモンバランスの乱れが大きいと痛みも大きくなることがあります。

また、生理が近づくとプロスタグランジンというホルモンが分泌され、経血を排出するために子宮が収縮します。

この収縮に伴い痛みが引き起こされるため、プロスタグランジンの分泌が多いほどに、生理前や生理中の子宮の痛みが大きくなるようです。あまりの痛みに生理前から薬が手放せない…という人も多いのではないでしょうか。

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生理前や生理中の子宮の痛みを緩和するためには、子宮付近をあたためて経血の排出をスムーズにすることで、プロスタグランジンの分泌を抑える必要があります。

使い捨てカイロをおなかにあててあたためたり、温かい飲み物を飲んだり、湯船にゆっくりつかるなどの習慣をつけることで体があたたまり、血流がよくなります。

また、布ナプキンは服の重ね着と同じように冷えを予防できるでしょう。外側から物理的にあたためることで、生理痛や排卵痛が緩和されたという声もあります。

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自分の体と向き合い子宮の痛みを早期発見

子宮の痛みにいち早く気づくことはメリットが大きいです。病気の早期発見につながることもあるでしょう。

自分の体への関心が高まることで体調管理にも役立ちます。そこで、基礎体温の大切さと子宮の痛みがあるときのチェックポイントについてお伝えします。

生理周期を把握するために基礎体温をつける

生理周期を把握するために基礎体温をつける

基礎体温を測ることで、生理周期や排卵の有無、ホルモンバランスの状態や体の変化などが把握できます。

子宮の痛みと生理周期は関係していることが多いので、大切な指標になります。基礎体温は簡単に測れて、体調を知るためにも有効です。起床後すぐに布団の中で基礎体温を測りましょう。正確に測定するために、婦人体温計を使うのがポイントです。

子宮の痛みがあるときのチェックポイント

子宮の痛みがあるときのチェックポイント

子宮の痛みを感じたら、以下のポイントをメモしておきましょう。受診するときに現状を伝えやすくなりますよ。

  • ・痛みが出始めた時期(起床後から痛みがある、痛みの時期は不明など)
  • ・痛みが出る場面(動いたとき、性交時、日常的に痛いなど)
  • ・痛みの強さなど(少しずつ痛みが強くなってきた、突然痛みだしたなど)

スムーズに受診するためにも、痛みの特徴を詳しく伝えられるようにしておくことが大切です。また、問診で月経の状態を聞かれることがあるので、月経周期や出血期間、生理痛の強さや経血の量などを答えられるようにしておくと良いでしょう。

さいごに

さいごに

子宮は女性にとってとても大切な臓器のひとつです。日常的に体を冷やさないような生活をしたり、食事を改善したりして子宮周りの環境を整えることが大事です。

また、病気が隠れている場合もありますので、痛みを感じたら我慢せずにすぐに婦人科を受診しましょう。

布ナプキンを始めてみよう!

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ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に始められるのもうれしいポイントです。

布ナプキンについてもっと詳しく知りたい人は、『布ナプキンの基礎知識』で詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね!

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この記事を書いた人
ゆみこ
ゆみこ

地球と環境に優しい生活を目指し、より快適に過ごせるよう心掛けているライターです。布ナプキン歴は約5年。現在、「管理栄養士&転妻ライターゆみこBLOG」を運営中。気になることは積極的に試す好奇心旺盛な一面もあり。知りたい情報を的確に届けられるよう日々執筆しています。

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