紙ナプキンが経血を吸収する仕組みは、ナプキンに使用された高吸水性高分子のはたらきによるためです。これはコンパクトで吸水性に優れている一方で、熱を奪う性質があるため、熱冷まし用のシートなどにも使われている素材です。

しかし、布ナプキンではその高吸水性高分子を使用せず、代わりに何枚も重ねた布が経血を吸い取ります。高吸水性高分子を使用しないことによって身体の冷えを防ぐだけでなく、何枚も重ねた布にが、身体の温かさを維持してくれる仕組みです。

布そのものの吸水力を活かして経血を吸収するため、漏れる心配がありません。そして、nunonaで扱う布ナプキンは経血量に合わせて選べるよう、吸収体の層の数が2～5層の4種類から選べるようになっています。コンパクトでスリムなつけ心地を求める方は薄いタイプ、多い経血量をしっかりカバーする場合は厚みのあるタイプなど、好みによって選ぶことができますよ。

布ナプキンは、吸水力のある布を何枚か重ねて作られていると先述しました。

しかし、それだけでは経血が多い人は漏れてこないか心配になってしまいますよね。ときには予想以上に経血量が多い場合や、ナプキンを交換するタイミングを逃してしまうこともあるかもしれません。

そんな「もしも」のために、布ナプキンのショーツ面には「防水布」が欠かせません。防水布については次のところで、詳しく解説していきます。

透湿防水布は、水分の漏れはしっかり防ぐものの、湿気は外へ逃がしてくれる特殊な構造になっています。ショーツ内の湿気をうまく逃がすことでナプキン使用時のムレを抑え、生理中でも快適に過ごせるようにしてくれます。

生理中のデリケートゾーンの痒みや不快感は、湿気がもたらすムレが原因の場合が多く、繰り返す肌トラブルに悩まされている方も少なくありません。ムレは雑菌の繫殖がしやすい環境のため、においの原因にもなります。それらも一緒に予防できることも、女性にとってとても嬉しいポイントです。

透湿防水布は、ポリエステル100％。丈夫で乾きやすいといった特徴があります。このポリエステルは吸水布から漏れ出してしまった水をしっかりと吸水し、外側に染み出させない作りになっています。

透湿防水布が防水・吸水のどちらもできることと、吸水布と透湿防水布の多重構造により、多い日の経血もしっかりとカバーしてくれるのです。漏れにくいうえに通気性が良い、理想的な機能ですね。

ナプキンを使う上で心配な漏れは、経血が布を通過してしまうことだけでなく、「横漏れ」も大きな悩みですよね。 日中の立ち上がったりしゃがんだりといった運動や、眠っている間の寝返り、歩いているときのすき間漏れなど、あらゆる場面で不安になることがあるのではないでしょうか。 経血漏れを心配するあまり、生理中の洋服の色やデザインも好きなものを着られないことがあるかもしれません。

そんな気になる横漏れを防ぐために、nunonaの布ナプキンには肌に当たる面にステッチ（縫い目）が入っています。 経血が伝うのをステッチが食い止め、漏れを防ぎます。3Dタイプの布ナプキンは、肌に当たる面のフチが立体的に立ち上がっているような構造なので、さらに漏れの心配が軽減できます。

ステッチが漏れを防ぐ仕組みになっているだけでなく、肌へのフィット感もアップ。サラッとしたつけ心地が長時間続きます。

布ナプキンも、紙ナプキンと同じようにサイズや形はさまざま。昼用・夜用といったように、サイズ展開も豊富に揃っています。 中でもnunonaの布ナプキンの特徴のひとつとして挙げられるのが、使い捨ての紙ナプキンよりも長さ・幅ともに少し大きめにつくられていることです。 同じくらいのサイズのナプキンでも紙ナプキンよりも少し幅広でつくることで、よりショーツに安定して固定でき、漏れを防ぎます。

布ナプキンが初めての方からはとくに、喜びの声を頂くポイントのひとつです。 布ナプキンには漏れないための仕組みがたくさん隠されていますが、どんな人でも、どんな経血量でも絶対に漏れないとは言い切れません。 しかし、それは使い捨てナプキンにもまったく同じことが言えます。布ナプキンの仕組みや特徴を理解して、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

透湿防水布のおかげで、漏れを防ぎながら湿気を逃がすと紹介しました。ムレを防ぐことで肌のかぶれや気になるにおいを予防するだけでなく、肌への摩擦も軽減できます。

布ナプキンの、デリケートゾーンの肌へ当たる部分はオーガニックコットン100％。繊細な肌を傷つけない、やさしい素材です。 摩擦の刺激があるナプキンを使うと肌への負担や影響はとても大きく、デリケートゾーンのヒリつきや色素沈着の原因にもなります。

生理の期間中、デリケートに傾きやすい肌をやさしく包んで守ります。 何年も生理の度に肌トラブルに悩まされてきた方や、年齢を重ねるごとに肌が荒れやすくなった方、毎回の生理の後半あたりからかゆみやヒリつきが気になる方にはぜひ試してみて頂きたいアイテムです。

使い捨てのナプキンやタンポンを使った場合、1回の生理でもかなりの量のゴミが出るなと感じたことはありませんか？ ひとり暮らしでも多く感じるのに、それが生理のある女性すべてと考えると、想像もつかないほどのゴミの量ですね。

近年問題になっているゴミの排出量を減らす目的で、布ナプキンや月経カップといったような、エコへの配慮ができる生理用品へ切り替える方も少なくありません。 また、布ナプキンを一度購入してしまえば、ほかに必要なのは洗剤くらい。毎回購入する手間や、コストがかかりません。買い忘れていて急いで買いにいったり、大きな荷物を抱えて持ち帰る手間も必要なくなりますね。

1回あたりの生理が7日間あるとしたら、そのうちの2.3日だけは布ナプキンに切り替えてみたり、自宅で過ごす夜の間だけは使ってみるのもいいかもしれません。 それだけで、使い捨てナプキンを使用する量は半分に減らせます。経血漏れを心配していた方も、布ナプキンに施されている工夫や仕組みを理解できたのではないでしょうか。 漏れやムレを防いで快適に過ごせるだけでなく、自分の肌や環境、お財布にもやさしい布ナプキン、ぜひ試してみてくださいね。

ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に始められるのもうれしいポイントです。

布ナプキンについてもっと詳しく知りたい人は、『布ナプキンの基礎知識』で詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね！