布ナプキンが災害時に役立つ!
地震や洪水といった災害時、多くの女性にとって悩みの種となるのが「生理」ですよね。
生理用品は、災害時の支援物資としては優先順位が低くなりがちで、東日本大震災の際は実際に避難先で困ることもあったそうです。
今回は、災害時の生理に対する備え方と、災害時に布ナプキンが役立つ理由についてご紹介します。
災害時の生理が
女性にとって辛い理由
2011年に発生した東日本大震災では、多くの方が避難生活を余儀なくされました。
。避難生活では、通常時でも不便に感じることが多く大変なもの。そんな中、生理中の女性は特に苦労する場面も多かったそうです。
災害時には
生理用品が不足しがち
災害時には、物資の不足や買い占めによって、生理用品が十分に手に入らないケースがあります。
生理用品は女性にとって必需品であるにもかかわらず、食料品や衣料品と比べて支援の優先順位が低くなりがちです。
そんなとき、生理がはじまってしまったらどうしますか?
ただでさえ不足している物資の中から生理用品を探すのは容易ではありません。
そして使った後の処理も気を使わなければいかないので、女性の災害時の生理問題は意外と難しいものなんです。
また、男性がメインで指揮を執っている避難所では、生理用品に関する要望を伝えにくいといった声もありました。
清潔な下着を
確保できないことも
避難生活では、下着の数が十分でなかったり下着を洗うことができなかったりして、不衛生な状態で耐えなければならないことがあります。
不衛生な下着を着続けたり、冷えやストレスが重なったりすると、生理不順や膀胱炎といった不調につながる可能性もあるのです。
毎日のお風呂でさえも満足に使えない、そんな状況下では下着を清潔に保つことも難しいと考えられます。
新しい下着が用意できない、洗える場所もない、そんなとき生理になっていると余計に心労が増していきます。
不潔・体調不良になる
通常なら3時間に一回は生理用品を交換したい、でもトイレすらもままならない災害時。
当然ティッシュや水などの消耗品はいつ底をつくのかもわからない状況のため大切に使う必要があります。
新しい下着や生理用品に代えられないのでデリケートゾーンにトラブルがおきやすくなってしまうことも。
また、災害が起きてすぐはプライベートな空間も確保するのが難しいもの。
生理のときはただでさえ憂鬱になったり、イライラしたりしやすいので体調不良をおこしやすくなってしまいます。災害時の生理への対策は?
日本は災害の多い国であり、私たちにとって災害は決して他人事ではありません。そのため、万一の際に生理で困らないよう、日ごろから備えておくことが大切です。
ここから災害時の生理への対策について考えていきます。
生理用品は
1周期分用意しておく
普段使用している生理用品は、最低でも1周期分は防災バッグに備えておきましょう。
災害時は、生理用品をはじめとした生活必需品が買い占められ、手に入りにくくなることがあります。
ですので、普段からマメに防災用品を見直すことが大切になります。
食料や飲料はもちろん、傷の手当するもの、軍手、その他の衣類や必要な物に加え、女性なら生理用品をプラスしておくと安心です。
家族で女性が多い場合はその人数分を増やしておくと困らないでしょう。
また、生理用品の捨て場所がない時に備えて、中が透けないビニール袋なども一緒に準備しておくとよいでしょう。
手作りの布ナプキンを役立てる
災害時に十分な量の生理用品を確保できない場合は、手持ちのシャツやハンカチ、ビニール袋を重ねて簡易の布ナプキンを作る方法もあります。
作り方は簡単です。いらないTシャツやタオルなど吸水性のあるものをちょうどいいサイズにカットしたら折り、重ねて下着に挟むだけ。
縫ったりすることもなく簡易的なものなのですが、下着で抑えておくと案外ズレにくく経血を吸収してくれます。
大量に経血がでる人は厚みを増やすか、内側にビニール袋のカットしたものを防水布代わりに入れてしみ出すのを防ぐ、などの工夫をしましょう。
しかし、布ナプキンを作るためにはたくさんの布が必要ですし、使い勝手の面でも不安が残ります。そこで重宝するのが、既製品の布ナプキンです。
痛みを伴う人は薬も準備
生理痛がいつもひどくて悩まされている人は、防災カバンの中にいつも使っている痛み止めを用意するのも忘れずに。
災害時は物資が本当に限られた状態です。
そんな中痛みに耐えながら痛み止めを探さないといけなくなるのはちょっとゾッとしてしまいますよね。
他にも持病などがある人は日常的に使う薬を忘れずに用意しておきましょう。
布ナプキンが災害時に役立つ!
実は布ナプキンは、災害時にとても役立つアイテムのひとつです。ここからは、災害時に布ナプキンが重宝する理由をご紹介します。
下着を清潔に保ちやすくなる
災害時は、下着の枚数が十分でなかったり、洗濯ができなかったりして不衛生な状態になることがあります。
そこで役立つのが、簡単に交換できる布ナプキンです。生理ではなくても下着の上から布ナプキンを装着し、適度に交換することで、下着を清潔な状態に保ちやすくなります。
下着自体はそのままでも、肌に直接触れる部分を交換するだけなのでとっても簡単ですよね。
防災バッグに多めの布ナプキンを備えておけば、避難時の下着に関する不安を大きく減らすことができますよ!
洗えば何度でも使える
使い捨てナプキンとの大きな違いは、洗えば何度でも再利用できることです。
物資の不足しがちな災害時は、使い捨てナプキンだけでは十分な枚数が確保できず、不安な思いをすることもあるでしょう。
そんな時、洗って再利用できる布ナプキンがあれば、ナプキンの確保の心配をする必要がなくなり、大きな安心材料になるはずです。
不潔にならないために
災害時の防災カバンに布ナプキンをいれておくなら、布ナプキンを洗う洗剤も用意しておきましょう。
アルカリウォッシュやセスキ炭酸ソーダは粉タイプの洗剤が多く、嵩張りにくいのが特徴です。
布ナプキンや衣類を洗えるのはもちろんのこと、油にも強いので食器などを洗う洗剤としても使用できるんです。
1つでいろいろな物を洗えるので、荷物をコンパクトにしておきたい防災カバンに入れるにはぴったりですよね。
防災時に下着の汚れ防止として布ナプキンを使うなら、おりもの用布ナプキンも何枚か用意しておくと使い勝手がいいでしょう。
通常の生理用に比べると薄型なので洗っても乾きやすく、くり返して使いやすいところがポイントです。不潔にならないためにこまめに交換してくださいね。
布ナプキンを代用する
本当になにも物資が届かないとき、布ナプキンならいろいろなものの代用品にもなります。
一つ目は先述した下着代わり。つけることで下着が汚れるのを防ぎます。
二つ目は、尿漏れパッドとして。防水布が入っている布ナプキンなら、水分が漏れるのを防ぐので代用品になります。
三つ目はあて布代わりに。これは未使用のものが望ましいのですが、打撲した部分の保護などにも使えます。
フワフワな布を活かした使い道を考えるとアイディア次第で様々なものに活用できるかもしれません。
ただし一度生理で使用したものは洗ったとしても不衛生な場合があるので、傷口にはつけないようにしましょう。
布ナプキンに慣れておこう
災害がおこったときに、いざ布ナプキンを使おう!となっても、一度も使ったことがない人は不安になるかもしれません。
ただでさえ災害が起きて日常とは違う雰囲気にストレスを感じる人も多い中、はじめてのアイテムを使うとなるとダブルで心配になってしまうでしょう。
ですので、普段から生理が軽いときやおりもの対策として布ナプキンを取り入れておくことをオススメします。
一度でも使ったことがあると、だいたいの使用感や洗濯のやり方などが把握できるので、災害がおきて布ナプキンを使うときにスムーズです。
また、どれくらい経血を吸収できるのか、自分と布ナプキンの相性なんかもわかってくるので、自分に合う形や素材、そして厚みなどを選ぶことが可能になります。
まだ一度も布ナプキンを使用したことがない人は、ぜひお試しに使ってみてくださいね。
布ナプキンを始めてみよう!
ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に始められるのもうれしいポイントです。
布ナプキンについてもっと詳しく知りたい人は、『布ナプキンの基礎知識』で詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね!
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