布ナプキンの煮洗い?洗濯しても落ちない汚れ対策とは

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最終更新日:2023/03/24(金)

布ナプキンを長く愛用しているとどうしても取れないシミがでてきたり、雑菌が気になったりするものです。 布ナプキンの汚れが気になるときの対処法として「煮洗い(熱湯消毒)」があります。 しかし、煮洗いは正しい知識を持っておこなわなければ、布ナプキンを傷めてしまうこともあるのです。

そこで今回は、煮洗いの方法やデメリットについてご紹介します。

布ナプキンの
煮洗い(熱湯消毒)とは?

布ナプキンの煮洗いとは、鍋などで熱いお湯を沸かし、そのなかで布ナプキンを煮沸する消毒方法です。 煮洗いは衣類の黄ばみ取りや殺菌、消臭に役立ちます。家庭でも手軽にできる効果的な洗浄方法です。 ただし、衣類によっては煮洗いができないものもあるので、あらかじめ洗濯表示を確認することが大切です。

煮洗いは汚れ落としの最終手段

布ナプキンの熱湯消毒とは?

毎回きちんと洗濯していても、だんだん気になる黄ばみや臭い。布ナプキンはデリケートゾーンに触れるものなので、特に気になりますよね。 「快適に使い続けるためにいいお手入れ方法はないだろうか」という方もいるでしょう。つけ置き洗いをしてもきれいにならないというときの最終手段として、煮洗いがあります。

最終手段である理由は、煮洗いによって布の繊維を傷ませてしまうおそれがあるためです。 煮洗いは黄ばみや臭い取りに大きな効果を発揮する一方で、布の繊維への刺激が強く、素材によっては傷みの原因になります。

正しい方法で煮洗いをしなければ、布ナプキンの寿命を縮めてしまう可能性があります。 布ナプキンによっても煮洗いができるものとできないものがあるので、確認が必要です。 あくまでどうしても汚れが気になるときの最終手段として選びましょう。

煮洗いはこんな布ナプキンにおすすめ

布ナプキンの熱湯消毒とは?

煮洗いは、肌面にシミや汚れが残って取れない、洗っても臭いが気になる布ナプキンにおすすめです。 煮洗いをすれば、気になる汚れや臭いが落ちて清潔に使えるようになります。

煮洗いに適している布ナプキンは、コットン素材のもの、麻素材のものです。 ただし、コットン素材や麻素材でも部分的にほかの素材が使われていることがあるので注意しましょう。 また、肌面に天然素材を使っているもの、防水布やプラスチックナップを使用しているもの、レースや色柄のものは煮洗いができません。 あらかじめ確認することが大切です。

煮洗いができるかどうかは、布ナプキンの洗濯表示や、メーカーの公式サイトなどで確認できます。 煮洗いをする前にチェックしておくと安心です。煮洗いできる布ナプキンであることを確認した上で取り組んでみてくださいね。

ちなみにnunonaの布ナプキンは煮洗いは推奨していませんのでご注意ください。

布ナプキンの煮洗いに
必要な道具

ここからは、布ナプキンを煮洗いするときに必要な道具をご紹介します。比較的手に入りやすいものばかりなので、簡単に集められるでしょう。

ホーローまたはステンレス製の鍋

布ナプキンの熱湯消毒とは?

布ナプキンを煮洗いするために、ホーローまたはステンレス製の鍋を用意しましょう。 持っている布ナプキンをまとめて煮洗いするなら、できるだけ大きめの鍋を用意するのがおすすめです。

ホーローは表面がガラス質なので、汚れや雑菌が付きにくく衛生的です。また、臭いが移りにくいのも特徴になります。 ステンレス製は丈夫で手軽に手に入れられる点が魅力です。家にあるものでも問題ありませんが、布ナプキン用の鍋を用意する方がよいでしょう。

ほかの素材、たとえばアルミ製の鍋だと洗剤の成分で変色・劣化してしまう可能性があります。適さない素材の鍋を使うことは避けましょう。

アルカリ性洗剤または粉石けん

布ナプキンの熱湯消毒とは?

布ナプキンの煮洗いには、セスキ炭酸ソーダや重曹といったアルカリ性洗剤、または粉石けんを用意しましょう。 洗剤を使うことで、より高い洗浄効果を期待できます。頑固な経血汚れには「酸素系漂白剤」を使うのもおすすめですよ。

ただし、界面活性剤などの成分を含む合成洗剤や複合石けんの使用はできるだけ避けてください。布ナプキンの風合いを損ねる可能性があります。

トングまたは菜箸

布ナプキンの熱湯消毒とは?

布ナプキンを煮洗いするときは、全体が鍋のお湯に浸かるようにトングや菜箸で抑える必要があります。 衛生面を考慮して、布ナプキン用のトングや菜箸を用意しておくといいでしょう。 煮洗いしている間は湯気がたって熱いので、やけどをしないように持ち手が長いものを選びます。

煮洗いが完了してお湯から布ナプキンを取り出すときも、トングや菜箸を使用します。 そのため、水分を吸った布ナプキンをしっかり掴めるものを選びましょう。 鍋のお湯ごと流し台に流してしまうと、熱湯が排水管を傷める可能性があるので避けてください。 トングや菜箸で一枚ずつ取り出し、布ナプキンが冷めたらよくすすぎます。

布ナプキンの煮洗いの方法

正しい方法で煮洗いをすれば、布ナプキンの汚れをきれいに落とすことができます。布ナプキンの煮洗いの方法をぜひ覚えてみてくださいね。

洗剤を溶かした水に
布ナプキンを入れて火にかける

布ナプキンの熱湯消毒とは?

先ずは、大きめの鍋に水をいれて洗剤を溶かします。水1Lに対して洗剤は小さじ2杯程度の量です。 洗剤が溶けたら、布ナプキンを入れて鍋を弱火にかけましょう。40~50℃の温度で10~30分ほど煮ます。 ぐつぐつと沸騰させる必要はありません。

汚れの程度によって煮る時間は調整しましょう。 布ナプキンが浮いてこないように、菜箸やトングなどでおさえたりかき混ぜたりすると、全体が液に浸ってよく洗えます。 火にかけている間は必ず目を離さないようにしてください。熱湯が吹きこぼれる可能性があるので注意しましょう。

50℃以上の高い温度で煮ると血液汚れが凝固して落ちにくくなってしまうので注意してください。 もし温度が上がりすぎて沸騰しそうになったら、水を加えて温度を下げます。適度な温度を保ちながら煮るようにしましょう。

布ナプキンを取り出して手洗いする

布ナプキンの熱湯消毒とは?

布ナプキンを30分程度煮たら、やけどに注意しながら鍋から取り出します。トングや菜箸を使って一枚ずつ取り出しましょう。 煮洗いが終わった後のお湯には汚れが出ているはずです。

時間を置いて布ナプキンを冷ましたら、手洗いして十分にすすぎます。 奥からしっかり揉みだすようにして洗剤を落とすのがポイントです。泡立ちがなくなり、水がきれいになるまでよくすすいでください。

このときまだ布ナプキンに汚れが残っている場合は、アルカリ性洗剤を使ってもみ洗いするのも効果的です。 布ナプキンの汚れがしっかりと落ちたら、最後に水気を切って風通しのいい場所に干しましょう。日光に当てるとさらに殺菌・消毒ができます。 乾燥が足りず湿気が残ると雑菌や臭いの原因になるので、よく乾燥させましょう。布ナプキンが完全に乾いたら、煮洗いは終了です。清潔な場所に保管しましょう。

煮洗いのデメリット

一見便利そうな煮洗いですが、デメリットに注意しなければなりません。デメリットもよく理解したうえで、布ナプキンを煮洗いするか判断してくださいね。

煮洗いで
布ナプキンが傷む

煮洗いのデメリット

煮洗いは熱いお湯で煮るため、回数を重ねれば重ねるほど布が傷みます。特に防水布は熱で傷みやすく、縮みや防水効果が弱まる原因になることも少なくありません。

さらにプラスチック製のホックも熱に弱いです。布ナプキンにはプラスチック製のホックがよく採用されているので確認しましょう。ホックがついている場合、頻繁に煮洗いするのは避けたほうが無難です。防水布やプラスチック製ホックを使っていない布ナプキンなら煮洗いをしてもそれほど影響がありません。もし煮洗いを絶対に行いたいという場合は、購入時購入時に布ナプキンを選ぶポイントとして覚えておくといいでしょう。

煮洗いは意外と手間がかかる

布ナプキンの熱湯消毒とは?

布ナプキンを煮洗いするために料理で使うものは併用できないので、専用の鍋や道具が必要です。さらに普通に布ナプキンを洗うときはつけおきで放置するだけですが、火を使う煮洗いは付きっきりで見ていないといけません。

煮洗いは道具を揃えたり、時間をかけて洗うなど手間がかかる点がデメリットといえます。

nunonaの布ナプキンは
熱湯NG

nunonaの布ナプキンは中に防水布が入っている一体型のタイプなので、煮洗いは適しません。そこで、ここでは煮洗いをしなくても清潔に保てる方法をご紹介します。

毎回の揉み洗いで
きれいを保とう

nunonaの布ナプキンは熱湯NG

使用後の布ナプキンの汚れを毎回きちんと落とすことが、一番のポイントです。洗い方の手順を守り、丁寧に洗うことが大切です。ついた汚れは放置すればするほど落ちにくくなってしまうため、すぐに洗えないときでも洗剤入りの水を吹き付けたり、つけ置きをしたりして対処しましょう。

揉み洗いをするときは、水が透明になって汚れが見えなくなるまで おこないます。布ナプキンの奥のほうの経血までしっかりと落とすのがコツです。

布ナプキンの洗い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。正しい布ナプキンの洗い方を覚えて、普段から清潔に保ちましょう。

簡単3ステップ!布ナプキンの洗い方

どうしても気になる汚れは

布ナプキンの熱湯消毒とは?

どうしてもシミが残ってしまった場合は、酸素系漂白剤を使いましょう。nunonaの酸素系漂白剤がおすすめです。

nunonaの酸素系漂白剤は、天然成分の過炭酸ナトリウム100%でできています。落ちにくいシミ汚れや洗濯後の臭いが気になるときにぴったりです。

使い方はアルカリウォッシュのように水に溶かして洗ったり、つけおきするだけでOKです。煮洗いよりも布が傷みにくいので、シミや雑菌が気になったら活用しましょう。

煮洗いをする前に

布ナプキンの熱湯消毒とは?

基本的に毎日の汚れはアルカリウォッシュやセスキ炭酸ソーダで洗います。

このとききちんと浸け置きしておけばシミになることは少ないでしょう。

シミになってしまっても、酸素系漂白剤を活用しましょう。

煮洗いはそれでもとれない頑固なシミのみに使用するようにしてくださいね。

布ナプキンのよくあるQ&A

布ナプキンを始めてみよう!

布ナプキンを始めてみよう!

ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に始められるのもうれしいポイントです。

布ナプキンについてもっと詳しく知りたい人は、『布ナプキンの基礎知識』で詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね!

布ナプキンの基礎知識
この記事を書いた人
sakuranbo
sakuranbo

元美容師として働いていた知識を元に美容系やトレンド、お得情報など様々な記事を執筆しているママライターです。『やらない後悔よりもやって後悔』をモットーに、体当たり人生を謳歌しています。生理痛に悩み、布ナプキンの虜になってから数年にわたって愛用中。快適な布ナプキンライフの紹介ができたらと思います。

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