布ナプキンの臭いが気になる時の対処法
布ナプキンを繰り返し使っていると、ふとした時に生臭いにおいが気になることはありませんか?
しっかり洗ったはずの布ナプキンににおいが残っていると、洗い方が間違っているのかも…と不安になる方もいるかもしれません。布ナプキンはデリケートゾーンに当てて使うものだからこそ、長く清潔に使いたいですよね。その気になるにおい、洗濯の方法や意外なアイテムで軽減できるかもしれません。
そこで今回は「布ナプキンのにおいが気になる時の対処法」について詳しくご紹介します。布ナプキンのお手入れで気をつけたいポイントやおすすめのアイテムについても解説するので、布ナプキン初心者の方も洗濯に慣れてきた方も、ぜひご覧くださいね!
布ナプキンの
洗い方を見直す
布ナプキンの気になるにおい、すぐにでも解消したいですよね。原因を探るためにも、まずは基本である布ナプキンの洗い方を見直していきましょう。
洗濯時のちょっとした工夫で、生臭いと感じるタイミングをグッと減らすことができるはずですよ。布ナプキンが生臭いと感じる理由には、大きくわけて2つあります。布ナプキンの繊維に経血が染みついていることと、中までしっかりと乾かせていないこと。
これらの要因によって布ナプキンに雑菌が繁殖しやすくなり、気になるにおいの元になります。においは、布ナプキンを使ううえでの不快感や小さなストレスになるので、においの発生を抑えて清潔な状態を保ちましょう。
浸け置きのときには
こまめにぬるま湯を取り換える
布ナプキンは浸け置きをすることで、染み込んだ経血がゆるんで落ちやすくなるので、布ナプキンの洗濯に欠かせないとても重要な工程です。
しかし、長時間浸ければ浸けるほど、汚れが落ちやすくなるわけではありません。経血汚れが出たぬるま湯に布ナプキンを浸けたままにしておくと、汚れが布ナプキンに逆戻りしてしまう場合があるので、注意が必要です。経血量が多いときや布ナプキンに残った頑固な汚れが気になるときには、途中でぬるま湯を交換するようにしましょう。
浸け置き中のにおいが気になる場合は、フタ付きのバケツなどを準備しておくと、家族の目も気になりにくいのでおすすめですよ。少量の布ナプキンであれば、チャックつきの防臭袋などで浸け置きをするのも便利です。
ぬるま湯で洗う
汚れはお湯で洗う方が落としやすそうと思ってしまいがちですが、経血はタンパク質汚れ。水やぬるま湯の方が落としやすいですよ。
今までお湯で洗っていて汚れ落ちがイマイチだと感じていた方は、40℃以下のぬるま湯、または水での洗濯を試してみてください。
揉み洗い・浸け置きのどちらにもぬるま湯がおすすめです。また、ぬるま湯で洗ってもにおいが気になる場合は、「煮洗い」を試してみてはいかがでしょうか。ステンレスやホーロー鍋に水を1L、重曹を小さじ2杯入れて溶かします。布ナプキンを入れたら、弱火で30分ほど煮るという方法です。その後は冷ましてから取り出し、揉み洗いをして乾燥させましょう。布ナプキンの素材によっては煮洗いが向かないものもあるので、行う前には確認しましょう。熱によって生地が多少傷んでしまう可能性もあるので、頻繁に行うのはあまりおすすめしません。
乾燥不足に注意する
布ナプキンは複数の布が何枚にも重なった状態です。洗濯して乾いたと思っていても、中までしっかりと乾いていない場合があるかもしれません。
洋服の生乾き臭と同じように、布ナプキンでもにおってしまうことがあります。生乾きの状態では雑菌が繁殖しやすく、時間が経てば経つほどにおいが出てきてしまいます。とくに多い日用や立体構造など、厚みのある布ナプキンの場合は生乾きに注意しましょう。
また、日光に当たるところで干せば、素早く乾くうえに日光消毒にもなります。雑菌の繁殖を防ぐのに役立つので、外で干すのがおすすめですよ。何時間も直射日光に当てると生地が傷む可能性があるので、風通しの良いところで陰干しをしてから、仕上げに30分~1時間日光消毒をすると良いでしょう。
洗剤の種類をチェックする
布ナプキンの洗濯には、ほかの洋服と同じ洗濯洗剤を使っていませんか?洋服の速乾性や防臭効果にこだわった合成洗剤の場合、生臭いにおいの原因になる経血の汚れが十分に落ちないことがあります。 絶対に決まった洗剤で洗わないといけないことはありませんが、やはり経血汚れと洗剤の相性によって汚れの落ちやすさは変わってきます。 汚れが落ちにくい、布ナプキンが生臭いのが気になると感じたら、洗剤の種類を確認して、ほかのものを試してみるのをおすすめします。
アルカリ性の石鹸を使う
経血のシミは食べこぼしや泥などの汚れとは違い、肌と同じタンパク成分でできています。そのため、洗濯用の合成洗剤よりもアルカリ性の純正石鹸の方が、酸性の経血を中和してくれるので経血のシミが落ちやすくなるのです。
また、添加物の少ないナチュラルな石鹸は、布ナプキンの繊維を傷めずに洗えます。布ナプキンをやさしく洗いたい方にもおすすめです。固形石鹸であれば布ナプキンに付着した黄ばみや頑固な汚れを落としやすいですよ。揉み洗いのときに軽く擦って洗えば、手軽に扱えます。
粉石鹸+セスキ炭酸ソーダで洗う
洗濯機で洗う場合は、固形石鹸だと扱いにくいですよね。純石鹸成分の粉タイプの石鹸なら水にも溶けやすく、洗濯機でも洗浄成分が残ることなく洗い上がります。
そこにタンパク汚れが落ちやすいアルカリ性のセスキ炭酸ソーダをプラスすれば、予洗いで落ちなかった経血もすっきりときれいになります。
浸け置きには酵素系漂白剤
毎回ではなくても、布ナプキンの生臭いにおいやシミが気になるときには「酵素系漂白剤」をプラスしてみましょう。除菌効果に優れているので、生乾きや頑固な経血汚れによる、雑菌の繁殖を防ぎます。漂白しながら殺菌もできるので、1つ持っておくととても便利です。
外出先や浸け置きには
アロマオイルも
外出先などでは、使用済みの布ナプキンをすぐに洗うことができないときもありますよね。経血は時間が経つと、酸化してにおいが強くなりやすいので、防臭袋やポーチに入れていても心配な人は多いのではないでしょうか。そんなときには、アロマオイルが便利です。
使用済みの布ナプキンに
アロマスプレーをかける
使用済みの布ナプキンをすぐに洗えないときは、アロマオイルを薄めたアロマスプレーをシュッと軽く吹きかけておくのがおすすめです。経血の酸化による生臭いにおいを防ぐだけでなく、経血が乾ききって汚れが落としにくくなるのを防ぎます。
アロマオイルには殺菌効果に優れているティーツリーや、リラックス効果の高いラベンダー、イライラを緩和させてくれるカモミールなどたくさんの種類があります。気分や好みに合わせて、好きな香りを選びましょう。
ナプキンに付着した経血特有のにおいが目立たなくなると、気分が悪くなったりにおいによるストレスの緩和にも期待できますね。布ナプキンをまとめて洗うときにも、アロマの優しい香りが気分を癒してくれるはずですよ。
浸け置き洗いには
ティーツリーのアロマオイルがおすすめ
布ナプキンの浸け置き洗いにも、アロマオイルを使うことができます。特にティーツリーのアロマオイルは強力な殺菌効果が期待できるため、布ナプキンの消臭・防臭ケアにぴったりです。
アロマオイルは少量でOK。1~2滴をぬるま湯に入れるだけで十分です。森林浴を思わせる爽やかなティーツリーの香りは好き嫌いが分かれにくく、時間が経った、生臭い経血の不快感を和らげてくれますよ。
アロマオイルの使い道はほかにも
アロマオイルを普段から使っていないという方も多く、「布ナプキンのにおい予防のためだけにアロマオイルを購入するのは、余らせてしまいそう。」と考える方もいるかもしれませんね。アロマオイルはものによってはとても高価な場合があるため、使いきれるかどうかが心配な場合もあるかもしれません。
アロマオイルはとても便利なアイテムで、工夫次第で色んな使い方ができます。定番のディフューザーや加湿に垂らして使う以外にも湯船に入れて香りを楽しんだり、水で希釈すればルームスプレーとしても使えます。カーテンや枕カバー、ハンカチなどに吹きかけてもいいですね。
希釈するのが面倒に感じる方は、あらかじめ天然の精油と植物エタノールで希釈されたアロマスプレーもあります。持ち運びに便利な、15mlの小さなボトルもあるのでぜひチェックしてみてくださいね。布ナプキンのにおいは洗濯や乾燥の仕方、アロマや洗剤のちょっとした工夫で軽減できます。長く清潔な状態を保つためにも、まずは手軽にできそうなものから試してみてくださいね。
布ナプキンを始めてみよう!
ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に始められるのもうれしいポイントです。
布ナプキンについてもっと詳しく知りたい人は、『布ナプキンの基礎知識』で詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね!
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