「セスキ炭酸ソーダ」とは、重曹と炭酸ナトリウムでできたアルカリ剤のことを指します。

「アルカリウォッシュ」とも呼ばれ、質感はサラサラとした結晶状。

合成界面活性剤を使用していないので環境に優しく、ナチュラル洗剤として洗濯や油汚れの掃除、生ゴミの消臭などさまざまな用途で使うことができます。

生理中に体外に排出される経血はタンパク質が主成分であり、皮脂などと同じく「酸性」という特徴を持ちます。

これに対して、セスキ炭酸ソーダは「アルカリ性」であるため、経血の汚れを効率良く分解することが可能なのです。

重曹にも同じ働きがありますが、セスキ炭酸ソーダの方がアルカリ度が高く、より強力に経血汚れを落とす効果があります。

セスキ炭酸ソーダは、変質しにくく長期保存が可能です。ただし、湿気を吸うと固まってしまう性質があるので、保存法には注意が必要です。

保存するときは、密閉容器に入れて常温で管理しましょう。もしセスキ炭酸ソーダが固まってしまっても、細かく砕いて使用することができます。

重曹やクエン酸などと一緒に保存しておくときは、中身がわかるようにラベルなどで仕分けしておきましょう。

セスキ炭酸ソーダは、100円ショップやホームセンターなどで気軽に購入することができます。

重曹やクエン酸などと並んで、お掃除用品コーナーにあることが多いので、ぜひ見つけてみてください。

布ナプ初心者さんはお試しとして、容量の少ないタイプを購入してみるのも良いでしょう。

ある程度長い期間布ナプキンを使いたいと考えているなら、通販サイトで大容量のものを購入するのもおすすめです。

1kg・3kg・5㎏などの単位で販売されていることが多く、大容量な分リーズナブルなのが魅力的！

まとめて購入することでストックの心配が不要なのも嬉しいポイントです。

布ナプキンと一緒にセスキ炭酸ソーダを購入したい人は、セット商品を選ぶのがおすすめです。nunonaでは、布ナプキンとアルカリウォッシュ、持ち運びに便利な防臭チャック袋がセットになった商品も取り扱っています。

布ナプキンをはじめて使う人や、布ナプキンを新調したい人は、まとめて購入するとお得になるので、チェックしてみてくださいね。

布ナプキンと洗濯用品を別々に買う必要もないので、一度で揃えることができるのもポイントです。

まずは、経血汚れをもみ洗いで落とすことが大切です。もみ洗いするときは、水または40℃以下のぬるま湯を使いましょう。

熱すぎるお湯で洗うと、血液が固まってしまい、汚れが落ちにくくなってしまいます。ぬるま湯で、布ナプキンの経血を優しく押し出すように洗うようにしてください。

ただし、ゴシゴシと擦り洗いをすると、布ナプキンが傷みやすくなってしまうため、力加減に気を配りましょう。

もみ洗い後は、セスキ炭酸ソーダを入れた浸け置き水に3時間～半日ほど、しっかり浸けておきましょう。

浸け置き水の分量は、水または40℃以下のぬるま湯1.5Lに対して、セスキ炭酸ソーダ大さじ1程度です。

浸け置きするときは、洗面器やホーロー容器、防臭チャック袋などを使用しましょう。浸け置き水は雑菌が繁殖しないように、長時間使用しないよう注意してください。

いよいよすすぎの工程です。浸け置き時間が経過したら、水または40℃以下のぬるま湯で汚れを取り除くように良くすすいでください。

もみ洗いと同様に優しく洗うと、生地が長持ちしますよ。もし、汚れが残ってしまったら、洗濯機で洗っても大丈夫です。

洗濯機を使用するときは、必ず洗濯ネットに入れてから洗いましょう。他の洗濯物を分ける必要もないので、普段通りに洗濯できます。すすぎが終わったら、優しく水気を切ってから、軽く形を整えて天日干ししてください。

セスキ炭酸ソーダで布ナプキンを洗濯するときは、「水溶液につけ置き」するのがポイント。スプレーで吹きかけるよりもつけ置きする方が、繊維の奥まで水溶液が届きやすく、効率的に経血汚れを浮かせることができるためです。

汚れが少ないときは、水洗いだけでも落ちる場合もありますが、落ちにくい経血の汚れにはセスキ炭酸ソーダの活用をおすすめします。セスキ炭酸ソーダには、消臭効果も期待できるので、汚れと一緒に臭いもすっきり洗い流しましょう。

外出先で布ナプキンを交換すると、すぐに洗濯できませんよね。そんなときは、水に溶けやすいセスキ炭酸ソーダをスプレーボトルに入れて持ち歩くのがおすすめです。

布ナプキンの乾燥を防ぐために、ほんのひと手間追加すると、洗濯が楽になります。なぜなら、布ナプキンを交換したあとに経血が乾燥してしまうと、汚れが落ちにくくなってしまうからです。

スプレーをシュッと拭きかけておくと、乾燥が防げて洗濯も楽ちん！セスキ炭酸スプレーは、水50mlに対してセスキ炭酸ソーダを0.5g（小さじ1/10ほど）加えて混ぜるだけで簡単に作れます。

セスキ炭酸ソーダを加えると、血液が分解されやすくなるので、効率良く洗濯ができますよ。外出時はセスキ炭酸スプレーを準備しておくと安心です。汚れが気になるときは、スプレーする回数を増やして調節しましょう。

セスキ炭酸ソーダは、布ナプキンの洗濯以外にも幅広く活用できます。たとえば、コンロや魚焼きグリルにこびりついた油汚れや、ベタベタした換気扇の汚れにも適しています。

電子レンジの庫内が汚れているときも活用できますよ。ぬめりが気になる排水口や三角コーナー、スイッチの手アカも綺麗になります。さらに、お風呂の皮脂汚れやステンレスのくもり取りにも活用できる万能洗剤なんです。

ただし、泥汚れやポットの底にできる白い水アカの汚れは、セスキ炭酸ソーダでは解決できないかもしれません。得意な汚れと苦手な汚れを確認しながら、掃除にお役立てください。

ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に始められるのもうれしいポイントです。

布ナプキンについてもっと詳しく知りたい人は、『布ナプキンの基礎知識』で詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね！