初潮の平均年齢、日本では?
初潮を迎える時期の女の子は、女性ホルモンの分泌の影響で身体的な変化が著しく、また心に不安を抱えやすい年齢でもあります。
生理についての知識は親の立場からあらかじめ伝え、また初潮の時期に不安のある場合はそれに応じた正しい対処をしてあげたいですね。
今回は、日本の初潮の平均年齢についてご紹介します。
日本の初潮の平均年齢
身体の発育は個人差があり、初潮の開始時期も人それぞれ違いがあります。では日本における初潮の平均年齢はどのくらいなのでしょうか。
初潮の平均年齢は10~15歳
「初潮」は初めての生理のことで、「初経」とも呼ばれます。
日本の初潮の平均年齢は10~15歳で、身長でいうと152㎝、体重は42kgほど。小学校高学年~中学校ぐらいの時期にあたります。
初めての生理は体重やBMIとの関わりがあるとされ、体格の良い女の子の方が早く迎える傾向にあります。ですが、これも一概にはいえません。体格の良い女の子でも遅くはじまることや、逆に小柄でも早くはじまることがあるからです。あくまで平均は目安となります。
初潮の平均年齢は
あくまでも目安
ただし、初潮の平均年齢はあくまでも目安です。8歳で迎えたという人もいれば、16歳になってもまだという人もいて、個人差があります。多少早くても遅くても心配は要りません。
だいたい10歳を過ぎて、身長が150㎝になる頃にそろそろだと考えましょう。おりものが下着についたり、ニキビなどの肌トラブルが起きたり、髪質が変わったりという変化も初潮が近づいてきたサインです。
そのくらいの時期になったらナプキンや生理ショーツを用意したり、生理のことを話し合ったりして、初潮に向けた準備を始めるといいでしょう。ナプキンは使い捨ての紙ナプキンの他、身体を冷やさずに使える布ナプキンを用意しておくのもおすすめです。
用意をしていても全く初潮がくる気配がない、というときは15歳を目安に一度レディースクリニックに受診するのもおすすめです。生理は身体の重要なサイン。
恥ずかしいものではなく、いきつけのレディースクリニックをつくっておくことで、きちんとした知識をつけておくのもいいでしょう。
海外の初潮の平均年齢
日本の初潮の平均年齢に対して、海外ではどのくらいの時期に初潮を迎えるのでしょうか。
アメリカ
アメリカの初潮の平均年齢は12~13歳で、日本とほぼ同じです。
近年では10歳前後にくる子も少なくないと言われています。
イギリス
イギリスでは現在、女性の半数が12~13歳で初めての生理を経験します。
この年齢は過去150年の間に4歳早まっていて、このことには健康や栄養状態が改善された歴史が関係していると言われています。
日本でも今は昭和30年代半ばと比べると1歳程度早まっていると言われます。栄養状態が良くなると体格も良くなり、それに伴い初潮もやや早まるという傾向は、多くの先進国で共通していると言えるでしょう。
日本とアメリカの違い
「生理」について
初潮がくると日本ではちょっと恥ずかしい、という思いを持つ人も少なくはありません。日本では生理自体を大っぴらにするのはNGな風潮です。生理は女性特有の性につながるものという意識もあり、教育現場でも男女別に分けて学習したりと様々です。では海外、アメリカではどうでしょうか。
アメリカでの生理への理解
日本と比べるとアメリカの生理への理解は進んでいるといえるでしょう。
その理由は、ちょうど初潮を迎える前の時期に親を含め学校でもきちんと性教育を含めた性に関してのことを様々な方法で伝えるからです。若いうちから十分な知識をつけることで性に関しても生理に対してもネガティブなイメージが少なくなるでしょう。
少なくとも間違った知識で困る、ということが減ります。
日本での生理への理解
日本の場合、性教育というとなんだか後ろめたいもののような風潮が未だに根深いもの。
しかし、インターネットでさまざまな情報が手に入りやすくなった今、事前にきちんとした性教育、生理への知識をつけておくことが大事だともいわれています。
もちろん、ご家庭によってはしっかりと子どもに対して、生理への理解を深める説明をしていることもあるでしょう。初潮がはじまる前に生理とは大切なものだということを理解できておくとネガティブなイメージも少なくなります。
日本とアメリカの違い「生理用品」
生理用品一つをとっても日本とアメリカでは違います。それぞれの女性がどんな過ごし方をするのか、使いやすいタイプを考えると選択肢がたくさんあることはとてもいいことですね。
アメリカの生理用品事情
アメリカではスポーツをする人も多いためか、生理用品のメジャーアイテムがタンポンです。
もちろんナプキンの種類も豊富なのでそれぞれが自分にあうアイテムを選んでいるようです。日本製と比べると若干肌ざわりが荒めな印象です。
また、最近がサスティナブルな考え方になってきており、タンポン、ナプキンのほかに月経カップや生理パンツなども選ばれるようになってきました。
くり返し使える生理用品でSDGsな取り組みをしている人も増えています。
日本の生理用品事情
日本で生理用品といったらナプキンを挙げる人が多いかと思います。
学校でもナプキンを配布したり、授業で使い方の説明をしたりすることから、初潮を迎えたときにはじめて使用したのがナプキンだったという人が大半ではないでしょうか?
使い捨てナプキンは手軽に購入出来て使い方もシンプルなので生理用品の中でも人気です。ですが、そんな使い捨てナプキンだと肌トラブルが現れる、もっとサスティナブルに暮らしたい、そんな人は一度見直してもいいかもしれません。
初潮が早いとき・遅いときはどうすればいい?
前述の通り、初潮は多少早くても遅くても心配は要りませんが、平均よりも差が大きく不安を抱く場合もあるでしょう。ここからは、初潮が早いとき、遅いときの対処法についてご紹介します。
初潮が早いときの対処法
体格がよい女の子の場合、8~9歳で初潮を迎えるケースもあります。
その場合本人の戸惑いが大きく、周りの友達より早いため相談し合える相手がいない環境になることも考えられます。情報が少ないことで、生理に対してネガティブなイメージを抱いてしまうことも少なくありません。
まずは親の立場から生理の正しい知識を与えるとともに、「初潮は大人の女性として成熟した証拠」だということを伝えて安心させてあげましょう。
そして、いつ初潮がきても大丈夫なように、早めにナプキンの使い方も教えてあげると焦りません。
中には血が出ることにびっくりしてトイレに行くのが怖いといった女の子もいるようです。誰しもが必ずおこるものなので、しっかりと寄り添って教えてあげましょう。
初潮が遅いときの対処法
生理が早いことと同じくらい、遅いことも本人や親にとっては大きな不安となるでしょう。生理が遅れることにはダイエットや激しいスポーツのほか、受験や人間関係による精神的なストレスも深く関わってくるので、心配しすぎる必要はありません。
とはいえ、18歳以上で初潮がないケースは「原発性無月経」と呼ばれ、放っておくと将来的に不妊症や骨そしょう症、子宮体がんなどにつながる可能性があると言われています。そのため、万が一15歳になっても初潮が来ない場合は念のため婦人科を受診し、子宮や卵巣の状態を調べてもらうと安心につながります。
適切な準備と対処で、初めての生理を明るく迎えましょう。
布ナプキンは初潮から使える?
初潮では使い捨てナプキンをメインで使うことが一般的ですが、布ナプキンは使えるのでしょうか?最後に若いうちから布ナプキンを使うことでのメリットを解説します。また、はじめてさんにおすすめのタイプもご紹介。ぜひ参考にしてみてくださいね。
肌トラブル防止
布ナプキンは柔らかな質感と通気性のよさが魅力です。
初潮を迎える年齢のお肌もデリケート。そしてよく立ち座り、さらに歩いたりと動きます。
そんなときに使い捨ての紙ナプキンでは擦れて痛くなったり、ムレてかぶれてしまったりとトラブルになる場合も。
布ナプキンは使い捨てしないので、使用後の処理がどうしても気になる、という人は家では布ナプキン、学校や外出先では使い捨てナプキンなどと分けて使用してみるのもおすすめです。
おりもの用の普段使いがおすすめ
はじめて布ナプキンを使うとき緊張するのは大人も子どもも同じです。
特に初潮を迎えたばかりのまだ生理用品初心者さんではどう扱っていいか不安になるもの。そんなときに、布ナプキンを導入するのにおりもの用から使ってみるのがいいでしょう。
生理のとき以外でも初潮がはじまる年齢になると、おりものの悩みもでてきます。普段のショーツに薄いおりもの用布ナプキンをつけておくと、おりもの汚れの対策はもちろんのこと、急に血が出た場合でも慌てずに済むでしょう。
ショーツに1枚つける感覚が慣れてくると生理用のナプキンの扱いにも慣れやすくなります。はじめてのうちは、薄くてコンパクトなタイプを選ぶようにしてみてくださいね。
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