布ナプキンのつけ置きに便利な容器は?

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最終更新日:2023/03/22(水)

布ナプキンの洗濯をするうえで重要な工程のひとつに「つけ置き」があります。経血やおりものの汚れをしっかり浮かせることが、布ナプキンを長く清潔に使用するためのポイントです。そして、布ナプキンをつけ置きするための容器もまた、清潔に保っておくことが大切です。そのためには、容器の素材や形をしっかり見たうえで購入しておきましょう。使いやすい容器を準備しておくことで、今後のお手入れのラクさが変わってくるはずですよ。

今回は布ナプキンのつけ置き容器におすすめの素材プラスチック容器を使うデメリットについてご紹介します。筆者の体験を交えながら、つけ置き用の容器を選ぶときのポイントについても解説します!より簡単で清潔に布ナプキンの洗濯をするために、そして失敗のないお買い物のためにぜひチェックしておいてくださいね♪

布ナプキンのつけ置きには、ホーローの容器がおすすめ!

結論から言うと、布ナプキンのつけ置きにはホーローの容器がおすすめです。実際に布ナプキン専門店などでも、ホーローが扱われているのを見かけたことがある方もいるかもしれません。ホーローは食品の保存やお鍋などにもよく使われていますが、その丈夫さや使い勝手の良さがとても人気の素材です。

ホーローは、土台となる金属にガラス質の釉薬を高温で密着させてつくられます。鉄のように高い強度を持ち、ガラスのように外観がツヤツヤで美しいのが特徴です。見た目もなんとなく懐かしく、かわいらしい印象がありますね。

においや汚れに強い性質があり、衛生面が気になりやすい使用済み布ナプキンのつけ置きには最適な素材です!具体的に、布ナプキンの洗濯時の気になるポイントに沿って見ていきましょう!

経血のにおいがつきにくい

経血のにおいがつきにくい

ホーロー容器の一番の特徴は、においがつきにくいことです。使用した布ナプキンは、つけ置きの前にもみ洗いで軽く汚れを落としますが、やはり内部に染み込んだ経血汚れはつけ置き液にだんだんと出てきます。その際、時間の経過とともにつけ置き液のにおいが気になってくる場合もあるでしょう。布ナプキンのつけ置き時間の目安は、3時間~半日です。

夏場や長時間のつけ置きにより雑菌が繁殖することで、においが気になってしまう場合があるかもしれません。半日以上つけ置きするときは雑菌の繁殖を防ぐためにも、途中で新しいつけ置き液に取り換えましょう。容器の蓋を閉めておけば周りににおいは漏れませんが、プラスチックなど素材によっては、容器自体ににおいが移ってしまうこともあります。容器に経血のにおいが移っていると、衛生的にも洗濯時の気分的にも気持ちの良いものではありません。

その点ホーロー容器は、経血の気になるにおいが移りにくいというメリットがあります。洗濯のたびにサッと洗うだけで、長期間衛生的な状態を保ちやすくなるのは、嬉しいポイントですね!もし、ホーロー容器を使っていても布ナプキンのにおいが気になるときは、つけ置き液にお好みのアロマオイルを数滴たらしてみるのもおすすめです。アロマオイルの種類によって消臭が期待できるものや、衛生面の対策になるものもあります。また、丈夫な素材であるためアルコールなどでサッと拭いて保管できる点も、とても便利なポイントです。

汚れがつきにくい

汚れがつきにくい

キッチンや洗面所周りの設備にも使われるほど水に強いホーロー。表面のツヤツヤとした質感は使用済み布ナプキンの経血汚れも寄せつけにくいというメリットがあります。また、塩や酸にも強く傷みにくいので、アルカリウォッシュや酸性漂白剤などの洗剤も安心して使うことが可能ですよ。

布ナプキンのつけ置きでアルカリウォッシュを使うときは、水または40℃以下のぬるま湯1.5ℓ程度に対して、大さじ1程度のアルカリウォッシュなどの洗剤を溶かしてください。色落ち防止のために、洗剤の入れすぎには注意しましょう。つけ置きした布ナプキンは、水かぬるま湯で軽くすすぎ、そのまま干しても大丈夫です。汚れが気になる場合は洗濯ネットに入れて、さらに洗濯機で洗うといいでしょう。布ナプキンの洗濯は「もみ洗い」「つけ置き」「すすぎ」の3ステップで完了です。

ホーロー容器は汚れがつきにくい性質ですが、もし汚れがこびりついてしまっても、重曹を使って手入れすれば簡単にきれいになります。そのため、いつも衛生的に洗濯ができますよ♪

熱に強い

熱に強い

布ナプキンが傷む場合があるので頻繁に熱湯消毒をすることはおすすめできません。しかし、ホーローはお鍋などにも使われているだけあって熱にも強い特徴があります。熱湯を注ぐことや、商品によってはそのまま火にかけられるものも。布ナプキンのにおいがどうしても気になるときや、そのほかの家にあるアイテムを熱湯消毒したい場合には、そのままお湯をかけられるのもありがたいですよね。

しかし、ホーロー容器にはサビやすい性質もあるので、布ナプキンのつけ置きに使ったあとは、しっかり乾燥させてから保管してください。衝撃に弱い面もあるため、落とさないよう大切に取り扱いましょう。布ナプキンのつけ置き以外にも衣類などの熱湯消毒に使えるので、ホーロー容器がひとつあれば幅広く活用できて便利です。

中が見えない&おしゃれ

中が見えない&おしゃれ

ホーローは透けない素材のため、布ナプキンが外から見えません。そのため、家族と同居していたり友人が家に来ることがある場合にも、つけ置き中の布ナプキンをうっかり見られてしまう心配がなく安心です。さらに、柔らかな色合いのものや、木製のパーツと組み合わせた北欧風のものなどおしゃれなデザインの商品が多いのも嬉しいポイント♪ 高級感のある見た目を求める方や、インテリアに自然に馴染ませたい方にもぴったりです。

またnunonaでは、少数の布ナプキンのつけ置きや出先での洗濯に使える防臭チャック袋も1個110円(税込)から販売しています。防臭チャック袋は内部を密閉できるので、外出先でも経血のにおいや水もれの心配がありません。最大で4枚の布ナプキンを収納でき、持ち運びにも便利です。袋自体が自立式なので場所も取らずつけ置きに便利で、水を入れても倒れないのも特徴のひとつ。

経血が乾燥すると汚れが落ちにくくなってしまうので、シーンに合わせてホーロー容器とチャック袋を使い分けるのもおすすめですよ◎

ホーロー容器のデメリットは?

経血のにおいがつきにくい

便利なアイテムでメリットのたくさんあるホーローですが、デメリットも一緒に紹介しておきます。表面の小さなキズや、容器の端の部分にはサビが発生しやすいので、注意が必要です。サビが身体に直接影響を与えるわけではありませんが、サビが広がるとなんとなく不衛生に見えたり、布ナプキンに色移りがあってはいけませんよね。

スチールたわしなどでゴシゴシ擦ると表面がはがれ、キズやサビの原因にもなります。柔らかいスポンジなどでやさしくあらうようにしましょう。急激な温度差にも弱いことがありますが、布ナプキンのつけ置きに使用する分にはとくに問題ないでしょう。熱湯消毒をした後すぐに冷たい水をそそぐことなどは、行わないように注意しましょう。

サビが発生したら、スポンジでその都度取り除くようにすれば、清潔に保つことができますよ。

布ナプキンのつけ置きにプラスチックの容器を使うデメリット

布ナプキンのつけ置き容器は、ホーロー以外の素材を選ぶことも可能です。例えばプラスチックのつけ置き容器は、低価格で購入できるうえに軽量。デザインのバリエーションも多いという魅力があります。入浴時に洗面器を使用している方なら、洗面器で布ナプキンを洗うこともできるでしょう。ただし、においが移りやすい素材の洗面器を使っていた場合、兼用することでにおいが気になってしまうかもしれません。衛生面の観点から、洗面器を布ナプキンのつけ置きに使用するのは、なんとなく避けたいと考える方もいるはずです。布ナプキンのつけ置きはホーロー以外でも問題ありませんが、ほかの素材の容器を使用する際には、いくつかのデメリットもあるため注意が必要です。ここでは、よく使われるプラスチック容器について解説します。

経血のにおいや汚れが気になりやすい

経血のにおいや汚れが気になりやすい

デリケートゾーンに直接当てて使う布ナプキンを洗うための容器は、衛生面に十分に気を配りたいもの。しかしプラスチック製の容器は、ホーローと比べて不快なにおいや汚れが付着しやすい性質を持っています。

そのため、何度も使用していると経血のにおいや汚れが気になりやすく、頻繁に手入れや買い替えをしなくてはならないことも。プラスチック製の容器の場合、ヌルヌル汚れや染み付いたにおいをしっかり落とすのはなかなか大変です。布ナプキンを手軽にかつ衛生的につけ置きしたい場合は、やはりホーロー容器の使用をおすすめします。

日光に弱い

経血のにおいがつきにくい

洗濯が終わったあと、布ナプキンを日の当たるところに干して乾燥させる方も多いでしょう。そのとき、つけ置きに使ったプラスチックのバケツも同じように日の当たるところに置いておくと、途端に劣化しやすくなってしまいます。ヒビが入ったり、ボロボロと割れやすくなることも。バケツについた水分は拭き取るか、室内で乾かす必要があるでしょう。

ホーローと比べて劣化しやすい

ホーローと比べて劣化しやすい

ホーローとプラスチックを比べると、衝撃が加わったときに割れやすく長く使ううちにどんどん劣化していくというデメリットがあります。

プラスチック容器の場合は何度も買い直す必要があるため、長期的に見ると強度が高く扱いやすいホーロー容器を買った方がお得になることも。壊れたり汚れたりしたらその都度買い直すと割り切って、使う必要があるでしょう。布ナプキンの洗濯に慣れるまでは、お試しのために手頃なプラスチック容器を使い、買い替えのタイミングでホーロー容器を選んでみても良いかもしれません。

埃がかぶりやすい場合も

ホーローと比べて劣化しやすい

小さい頃、プラスチックの下敷きを使って静電気を起こして遊んだ経験はありませんか?プラスチックには、静電気を帯びやすいという性質があります。床の近くに置いていると、埃や落ちた髪の毛などを寄せ付けてしまいやすいことも。プラスチック容器の場合はなるべく光沢加工がしてあるものを選ぶことや、布ナプキンのつけ置きをする前には容器を一度サッと洗う習慣をつけるといいでしょう。

つけ置き用の容器を選ぶときのポイント

布ナプキンのつけ置きにはホーローの容器がおすすめと紹介してきました。しかし、デザインの好みや使いたい容器は人によって違います。ここでは、つけ置き用の容器を購入するときに気をつけておきたいポイントについて解説します。失敗のないお買い物のために、参考にしてみてくださいね。

蓋がついているかどうか

ホーローと比べて劣化しやすい

布ナプキンのつけ置き容器を選ぶうえで基本的なポイントとして、蓋がついているかどうかが挙げられます。つけ置きをしている途中のにおいが漏れることや、少しずつ色が変わる水の見た目が気になることもありますよね。

においがない場合も家族の目に触れることがあるかもしれないので、できるだけ蓋のついている容器を選ぶようにしましょう。使っていない間も蓋を閉めておけば、中が埃をかぶる心配がないので安心ですね。

シンプルな構造であるかどうか

ホーローと比べて劣化しやすい

経血汚れや洗濯洗剤がつく恐れのあるつけ置き容器は、シンプルな構造であることが重要です。筆者自身も100円均一のプラスチックのバケツを使っていたことがありましたが、細かい凹凸の部分にだんだん赤カビがつきやすくなってしまうこともありました。生理期間中以外は使わないことがほとんどのため、こまめに洗うのはとても大変ですよね。おしゃれな装飾が施してあるものは洗いづらさや乾かしづらさにもつながるので、できるだけサッと簡単に洗えるものを選びましょう。

片づける場所があるかどうか

ホーローと比べて劣化しやすい

購入したつけ置き容器を布ナプキン専用で使用する場合、生理以外の日はどこに片づけておくかはとても大切ですよね。布ナプキンの洗濯を行う洗面所や浴室に置いたままにしておくと、埃をかぶることや、カビが発生する可能性も考えられます。

 

自宅で容器をしまう場所に合わせて、細長い形のものや吊り下げて保管ができるものなどを、選ぶようにしましょう。シリコンタイプで折り畳めて収納できるような容器もありますよ。

 

容器ひとつにしても、使いやすいアイテムを選ぶことで洗濯の手間や気分が随分違ってきます。自宅にずっと置いておくもののため、インテリアの妨げにならないようなシンプルなデザインであることも、重要なポイントではないでしょうか。ホーロー容器もぜひ候補に入れて、自分にピッタリのものを選ぶようにしてくださいね。快適につけ置きができる、容器が見つかることを願っています♪

布ナプキンを始めてみよう!

布ナプキンを始めてみよう!

ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に始められるのもうれしいポイントです。

布ナプキンについてもっと詳しく知りたい人は、『布ナプキンの基礎知識』で詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね!

布ナプキンの基礎知識
この記事を書いた人
いまむらゆかこ
いまむらゆかこ

大阪市在住のフリーライターです。エステティシャンとスキンケアメーカー勤務を経て、肌や美容・ライフスタイルに関わる記事を中心に執筆。おとな女性に向けたコンテンツを日々作成し、届けています。野良出身の足が短いねこと暮らしています。

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