ハンカチタイプ布ナプキンの作り方
布ナプキンとひと口に言っても、一体型タイプやハンカチタイプ、ホルダータイプなどいくつか種類があります。なかでも形がシンプルなハンカチタイプ(プレーンタイプ)は、少ない手間で簡単に手作りできるので、布ナプキンを自分で作ってみたい方にぴったりです。
布ナプキンは洗って繰り返し使えてコスパが良い一方、初めて購入するときはある程度まとまった枚数を購入しなければならないため費用がかかります。しかし、手作りすれば自分好みの素材で、費用を抑えて枚数を揃えることができますよ。
この記事では、ハンカチタイプの布ナプキンの作り方と必要な材料をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
ハンカチタイプの布ナプキンとは?
布ナプキンは、使い捨てナプキンのような形をした「一体型」と呼ばれるタイプのほか、ハンカチのような形をした「ハンカチタイプ・プレーンタイプ」、一体型のような形のホルダーにハンカチタイプをセットして使う「ホルダータイプ」の3つに分けられます。
ハンカチタイプの布ナプキンの魅力は、そのフレキシブルさです。自分の体型や経血量に合わせて折畳むことで、体にぴったりフィットするんですよ。
交換する時も、他の面が汚れていなければ、畳み方を変えるだけで良い点も嬉しいですね。
一体型よりもしっかり洗えて乾きやすく、持ち運ぶ際にかさばらないのもポイント。家族と同居している人であれば、干したときに生理用品とわかりにくい点も好まれています。
ただし、それ1枚で利用できる一体型タイプに比べると、どうしてもズレたりヨレたりしやすいので、慣れるまではホルダーと併用すると良いでしょう。
必要な材料と素材の選び方
まずは、ハンカチタイプの布ナプキンを作るために必要な材料と道具、材料となる生地の選び方をご紹介します。
ハンカチタイプの布ナプキンの材料と必要な道具
ハンカチタイプの布ナプキンを作るのに必要な材料と道具は次の5つです。
- 布
- 糸
- 針
- 定規
- はさみ
構造がシンプルなので、一体型の布ナプキンの場合は型紙が必要ですが、ハンカチタイプの布ナプキンであれば型紙は不要です。定規で布の大きさを測り、切って縫い合わせるだけで簡単にできます。
縫う場所が直線で、それほど長くないため手縫いでも作れなくはありませんが、より簡単に手早く作りたいのであればミシンを使いましょう。
ハンカチタイプの布ナプキンに適した生地は?
布ナプキンを作る時は、使う生地にこだわってみましょう。理想は吸水性があり、肌触りのやさしい布です。
既製の布ナプキンでは、次のような生地が多く使われています。
ネル生地
(コットン生地の表面に起毛加工を施した生地です。ふんわりとやさしい肌触りで、あたたかさがあります。)
ガーゼ生地
(柔らかく、吸水性・通気性に優れている記事です。乾きやすく、夏でも快適に過ごせます。)
パイル生地
(繊維を丸くループ状に織った生地です。肌触りがやさしく、吸水性に優れています。保温性があるため、冷えが気になる人にもぴったりです。)
フライス生地
(Tシャツなどに使われる伸縮性がある生地です。柔らかく、体にフィットしやすいのがポイント。)
ネル生地のように目が詰まった生地は、丈夫でかたちが崩れにくいのが特徴です。保温性があるため、下半身の冷えが気になる人に適しています。
ガーゼのように目が粗い生地は、通気性が良く乾きやすいのが特徴です。一方で、吸水できる量が少なく、経血がモレやすいという欠点があります。
手芸店などで生地を購入する際は、布の特徴などにも目を向けて選んでみると良いでしょう。目の詰まった生地と粗い生地を重ねて縫うのも、手作りなら自由自在です。
自宅にあるものでもっと簡単に作りたいのであれば、使っていないタオルハンカチや古着、はぎれなどでも作れます。古着やはぎれなどを使うときは、忘れずにその生地の吸水性をチェックしましょう。
透湿防水布を使ってモレの不安を軽減!
経血が布ナプキンを通過して服にしみてしまわないか不安――というときは、透湿防水布を活用しましょう。透湿防水布は、湿気は逃がす一方で水分は通さない特殊な布です。
ショーツ面に透湿防水布を付けて作れば、布ナプキンからモレた経血が服を汚してしまう心配も少なくなりますよ。
透湿防水布は「防水コットン」などの名前で、手芸店で売られています。
ハンカチタイプの布ナプキンの作り方
ここからは、ハンカチタイプの布ナプキンの作り方を3パターンご紹介します。
1枚布タイプの作り方
折りたたんで使う1枚布タイプの作り方は、好みの大きさに切った布を重ねて縫うだけととてもシンプルです。
肌に当たる面の生地を肌触りの良いものにする・体に合わせて少し大きめに作ると快適に使えますよ。
布ナプキンを手作りするメリットのひとつは、既製品にはない工夫ができることです。中央部だけ布の枚数を増やす、表と裏で生地の種類を変えるなどすると、より体にフィットしてモレにくくなります。
2枚重ねタイプの作り方
大小2枚の布を重ねる「2枚重ねタイプ」は、1枚布タイプと違ってショーツに固定しやすいのが特徴です。大小2枚の布を用意して作ってみましょう。大きい布は24×22cm、小さい布は16×22cm程度を目安に裁断してください。
裁断したら、布の端の始末をしてほつれないようにします。そのうえで、大きい布に小さい布を重ねて、小さい布の左右の辺を大きい布に縫い付ければ完成です。
上下の辺を縫い付けずにおくと、裏返して洗いやすくなります。ぜひ試してみてくださいね。
一体型タイプに比べてズレたりヨレたりしやすいのがハンカチタイプのネックですが、サイドにスナップボタンを付けることで解消できます。
ショーツのクロッチの幅に合わせて、ハンカチタイプの左右にスナップボタンを取り付けましょう。
裁断した布をクロッチに対して横(□)向きに置くか、菱形(◇)に布を置くかで使い心地が変わります。菱形に布を置くと、前後に長さが出るので、前モレ・後ろモレの心配が少なくなりますよ。
菱形の布ナプキンを作る場合は、布を正方形にカットするときれいに作れます。
スナップボタンの数も工夫してみましょう。スナップボタンを2つ付けると、クロッチの幅に合わせて調整できて便利です。
手作りするのが難しいときは……
裁縫が苦手だったり、忙しかったりして布ナプキンを手作りするのが難しいときは、既製品を使うのもおすすめです。
既製品の布ナプキンを使うメリット
既製品の布ナプキンを使う一番のメリットは、手間がかからないことです。材料を準備したり、裁縫をしたりする必要がなく、あっという間にまとまった枚数の布ナプキンを揃えられます。
費用はそれなりにかかりますが、既製品の布ナプキンは品質も安定しているため、モレやズレ・ヨレの不安が少ないのも魅力です。
素材にこだわって作られている布ナプキンがたくさんあるので、気にある人は調べてみましょう。
既製品の布ナプキンを買うならnunonaがおすすめ!
nunonaでは、様々なタイプの布ナプキンを販売しています。おりもの用から多い日の夜用まで、様々な大きさ・厚みのものがそろっているので、ぜひ一度チェックしてみてください。どの布ナプキンもそれ1枚で使える一体型なので、初めて使う人も使いやすいと評判です。
nunonaの布ナプキンは、一般的なナプキンに比べて少し大きめに設計されているのもポイント。幅広で長さと厚みがあるので、モレの不安を軽減できます。
羽根の部分には2つのスナップボタンが付いていて、装着するショーツの幅に合わせて調整できるので、ズレたりヨレたりしにくい点も喜ばれています。
3Dタイプならもっと使いやすい!
nunonaでは、ハンカチタイプと一体型タイプの良いところを取り入れた「3Dタイプ布ナプキン」も購入できます。
3Dタイプの布ナプキンは、肌に当たる面の布の中央部分が縫いつけられていないため、簡単に裏返して洗えるだけでなく乾きやすいんですよ。
一体型のズレ・ヨレにくさにハンカチタイプの洗いやすさ・乾きやすさがプラスされた3Dタイプは、「布ナプキンってお手入れに手間がかかりそう……」「一体型の布ナプキンは使いづらい」と感じている人にぴったり!
nunonaでしか買えないアイテムなので、ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね。
布ナプキンを始めてみよう!
ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に始められるのもうれしいポイントです。
布ナプキンについてもっと詳しく知りたい人は、『布ナプキンの基礎知識』で詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね!
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