シルク製布ナプキンに効果はあるの?
一口に布ナプキンといっても、さまざまな素材でできた製品が市販されています。そのため布ナプキンの購入を検討する際、どの素材の布ナプキンを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。
布ナプキンの生地によく使われる素材のひとつが「シルク」です。シルク製の布ナプキンは「毒素を吸収してくれる」「血流を良くしてくれる」といった評判を耳にすることもあり、効果が気になっている方もいるのではないでしょうか?
今回は、シルク製の布ナプキンに毒素排出や血液浄化、血行促進などの効果があるのかどうかについて解説します。また、シルク以外の布ナプキンの素材についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください♪
布ナプキンに使われる
シルクってどんな素材?
まずは、布ナプキンに比較的よく使われるシルク素材の特徴をご紹介します。
シルク=蚕の繭から取れる天然繊維
シルクとは、蚕の繭から採取する天然繊維のこと。「アラニン」や「グリシン」など約20種類のアミノ酸が結合してできた繊維で、高級感のある光沢となめらかな肌触りが特徴です。
シルクは、衣料品に使われるのはもちろん、近年は化粧品・食品の材料としても注目を集めています。その歴史は古く、日本では邪馬台国の時代から養蚕が行われ、シルクが作られていたと言われています。
肌にやさしく機能性も◎
なめらかな肌触りのシルクは、肌にやさしいだけでなく、夏涼しく冬暖かいのもポイントです。吸湿性・放湿性に優れているためムレにくく、肌トラブルも起きにくいことから、年間を通して快適に身に着けられます。
ほかの天然素材と比べて高い抗菌性があり、保湿性もあるので静電気が起きにくいです。
シルク製布ナプキン
の効果は本当?
シルク製布ナプキンに関して「デトックス効果がある」「血液を浄化し、血行を促進してくれる」といった評判を耳にすることがあります。しかし、本当にそのような効果があるのでしょうか?
シルク製布ナプキンに
デトックス効果や血行促進効果はない
肌触りが良く、快適に身に着けられるシルク製の布ナプキンですが、よく耳にする「デトックス効果」や「血行浄化・血行促進効果」はありません。
吸湿性・放湿性に優れていてムレにくいのは事実ですが、湿気と一緒に体内や血中の毒素を排出する効果は、科学的には認められていないのが現状です。
シルクは優れた素材ではありますが、生理痛の軽減やデトックス効果などを目的としてシルク製布ナプキンを購入した場合、期待した効果が得られない可能性があります。
生理痛がひどい・生理が重いときは婦人科へ
「生理痛がひどく、痛み止めが手放せない」「生理が重くて、日常生活に支障が出ている」といった方は、生理用品を変える前に、早めに婦人科を受診しましょう。
ひどい生理痛や重い生理の背後には、病気や身体の不調が隠れている場合があります。その場合、いくら身体に優しい製品であっても、生理用品だけで不調を改善するのは困難です。
自分に合った生理用品を使うのはとても大切なことですが、生理に関する不調がひどい場合は、医療機関を頼ることも大切ですよ!
シルク製布ナプキンを
購入する際の注意点
さまざまな魅力があるシルク製布ナプキンですが、購入する前にチェックしておくべき注意点もあります。
シルク製布ナプキンは
劣化や変色が起きやすい
シルクはとても繊細な素材なので、シルク製布ナプキンはコットンなど他の素材で作られたものより劣化や変色が起きやすい点に注意が必要です。
たとえばシルク製布ナプキンは、洗濯機で洗うと劣化しやすいため、毎回手洗いで優しく汚れを落とす必要があります。少しの摩擦で傷が付いたり、何かに引っかかって糸がほつれたりして、短期間で使えなくなってしまうことも。
また、シルクは紫外線を吸収するので、乾燥のために長時間日光に当てると変色する可能性もあります。シルク製の布ナプキンを購入するときは、短期間で劣化してしまうリスクや、お手入れにかかる手間を考慮する必要があるでしょう。
シルク製布ナプキンに
アルカリ性の洗剤はNG
シルク製の布ナプキンを洗濯する際に、アルカリ性の洗剤は使用NGです。シルクは、タンパク質でできています。一方、洗濯によく使われるアルカリ性洗剤は、汗や皮脂などのタンパク質汚れを分解する効果を持っています。
そのため、アルカリ性の洗剤でシルク製品を洗うと、繊維が傷み、劣化を早めてしまうことも。シルク製の布ナプキンに付いた経血汚れを落とすときは、中性せっけんまたは冷水でやさしく洗う必要があります。
せっかく買った布ナプキンをすぐにダメにしてしまわないよう、洗剤の使い分けには十分注意しましょう。
シルク以外にも!
布ナプキンによく使われる素材
布ナプキンに使われる素材は、シルク以外にもたくさんあります。ここでは、シルク以外の素材と、それぞれの素材の特徴を見ていきましょう。
コットン(綿)
布ナプキンの生地の素材には、コットン(綿)が使われることが多いです。布ナプキンの生地としてよく耳にするネルやガーゼ、パイル、ワッフル、ニット生地などは、すべてコットンで作られています。
コットンでできた生地は肌触りが良く、吸湿性や保温性、通気性に優れていることが特徴です。温かくムレにくいので、下着内を快適に保ちやすいというメリットがあります。
また、コットン製の布ナプキンは、アルカリ性の洗剤で簡単に洗えて、お手入れが楽なのも魅力のひとつ。洗濯機を使った洗濯・脱水も可能で、洗濯後は日光に当てて干しても変色の心配がありません。
生乾きが心配なときは、当て布の上から低温でアイロンをかけて乾かすこともできます。コットン製の布ナプキンなら、シルクと比べて劣化しにくく、お手入れの手間も少なく済むでしょう。
コットン以外の素材
布ナプキンには、シルクやコットン以外にも、リネン(亜麻)やモダール、和紙、バンブー(竹繊維)などの素材が用いられることがあります。
リネンは、亜麻の繊維で作られた硬めの生地です。通気性や速乾性、吸水性、耐久性に優れています。汚れ落ちが良く、洗うたびにやわらかくなるので、頻繁に洗濯する布ナプキンの素材にはぴったりです。
モダールは、オーストラリアの会社が製造・販売する合成繊維です。肌触りがやわらかく劣化しにくいため、布ナプキンの素材に向いています。さらに、製造工程での環境負荷が少なく、地球に優しい素材でもあるんですよ♪
nunonaの布ナプキンの素材は?
最後に、布ナプキン専門店「nunona」の布ナプキンに使用している素材について紹介します!
肌面はオーガニック100%コットンを使用
nunonaの布ナプキンの肌面には、オーガニック100%コットンを採用しています。nunonaでは、オーガニック繊維製品の国際認証機関であるGOTS認定のオーガニックコットンのみを使用。赤ちゃんでも使えるほど、安全性の高い布ナプキンに仕上がっています。
また、シルク製の布ナプキンとは異なり洗濯機で洗えるので、お手入れがしやすいのも魅力のひとつ。寿命も長く、いちど買えば同じ製品を平均3年ほどは使い続けられます。
さらにnunonaの布ナプキンは、安全性や品質にこだわり、生地の裁断から商品の梱包まですべて手作業で行っているのも特徴です。
ムレにくく漏れにくい透湿防水布
nunonaの布ナプキンのショーツ面、色や柄が入っている部分は「透湿防水布」でできています。透湿防水布は、下着内の湿気は放出しつつ、経血などの水分は漏らさない優れもの。
素材は、表地にポリエステル、裏地にポリウレタンエラストマーシートを使用しています。透湿防水布はオーガニックではありませんが、肌に直接触れることはないので、刺激も気になりにくいでしょう。
布ナプキンを始めてみよう!
ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に始められるのもうれしいポイントです。
布ナプキンについてもっと詳しく知りたい人は、『布ナプキンの基礎知識』で詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね!
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