布ナプキンの正しいお手入れ方法
デリケートゾーンにやさしく、嫌なにおいやムレが気になりにくい布ナプキンは、洗って繰り返し使えることからエコ・サステナブルという点でも注目を集めている生理用品です。しかし、布ナプキンになじみがない方のなかには「血液が付いたナプキンを洗って繰り返し使うなんて……!」と思う方もいらしゃるかもしれません。
確かに、血液が付いたものは衛生的ではありませんが、きちんと正しい方法で洗濯すれば衛生的な状態をキープできます。「布ナプキン=汚い」のイメージは、血液に対するイメージと、それがしっかり落とせていないことに対するイメージから来るものでしょう。
この記事では、布ナプキンが汚いと思われやすい理由を考えるとともに、布ナプキンの正しい洗い方をお伝えします。布ナプキンユーザはもちろん、布ナプキンに興味がある人もぜひ最後までご覧ください。
布ナプキンは汚い?
一度でも血液が付着したという理由で「布ナプキン=不衛生」と思い込んでいる人は少なくありません。では、どうして不衛生と思われてしまうのでしょうか?理由は大きく2つ考えられます。
理由その1.
経血=汚いという
イメージがあるから
洗って繰り返し使うという布ナプキンの、使い捨てナプキンに比べてどうしても経血に触れる機会が多くなります。
血液には潜在的に病気やけが、汚れといったネガティブな印象があるため、それに触れること=汚いと思われがちです。
血液に触れることは確かに不衛生であり、できるだけ避けなければならないことは事実です。
布ナプキンが気になっている人の中で「血液に触れるのに抵抗がある」という人がいれば、洗う際にゴム手袋などをすると少しは抵抗感が薄れるかもしれません。
理由その2.
汚れがしっかり落ちていない=汚い
血液の汚れは、意外と頑固な汚れです。普通に洗濯しただけでは落ちないことも珍しくありません。
布ナプキンは経血をたっぷり吸収した布なので、正しくお手入れしないとどんどん汚れていきます。汚れが残っていれば、汚いと思うのは当然です。
「なかなか落ちないから」と汚れを放っておくと、ますます落としにくくなるだけでなく、嫌な臭いやカビのもとにもなるので正しいお手入れの方法をマスターして衛生的な状態をキープしましょう。
不衛生な布ナプキンは、快適に使えないだけでなく、肌トラブルや婦人科系の疾患を招くことがあるので要注意です。
布ナプキンの正しいお手入れ方法
落としにくい血液の汚れも、正しい方法で洗えばすっきり落とすことができます。ここからは、布ナプキンの正しいお手入れ方法をお伝えします。
きれいにするコツは
「ぬるま湯」
布ナプキンは、予洗い→浸け置き→すすぎ という手順でお手入れします。まずは水または40℃以下のぬるま湯で、布ナプキンの汚れを押し出すように揉み洗いして、汚れをある程度落としてしまいましょう。
この時、熱いお湯を使ってはいけません。血液の汚れはタンパク質でできているので、熱いお湯に浸けるとタンパク質が固まって落ちにくくなってしまいます。
ぬるま湯に入れてしっかり揉み洗いすることで、布ナプキンの奥まで入り込んだ汚れもしっかり落とせますよ。
浸け置きは
3時間~半日を目安に
揉み洗いである程度汚れを落としたら、3時間~半日程度セスキ炭酸ソーダを溶かしたぬるま湯に浸け置きしましょう。
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性の洗浄剤で、タンパク質の汚れを落とす力が強いものです。nunonaでもセスキ炭酸ソーダ100%の洗濯洗剤「アルカリウォッシュ」を販売していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
しっかり浸け置きしたら、水またはぬるま湯ですすいでお手入れは完了。もし汚れなどが気になるのであれば、洗濯ネットに入れて洗濯機で再度洗っても良いでしょう。このとき、柔軟剤は使わないでください。柔軟剤を使うと経血を吸収しにくくなってしまうので、洗剤と水だけで洗うのがポイントです。
布ナプキンの洗濯には、セスキ炭酸ソーダ100%でできた洗濯洗剤『アルカリウォッシュ』が最適です。経血汚れに適した成分でできており、汚れをぐんぐん落としてくれます。
また、アルカリウォッシュでも落ちきらない頑固な汚れには『酸素系漂白剤」も効果的です。最適な洗剤を使うことで、布ナプキンをさらに清潔に保つことができます。
頑固な汚れには
酸素系漂白剤!
ある程度の汚れはセスキ炭酸ソーダで落とせます。しかし、古くなった布ナプキンの場合は汚れがしみついて落ちない……ということも。そんなときは、酸素系の漂白剤を使ってみましょう。
人肌程度のぬるま湯1.5リットルに大さじ1杯の酸素系漂白剤を溶かして浸け置きすれば、繊維の奥までしみこんだ汚れもすっきりキレイにできますよ。
布ナプキンはデリケートなものなので、布地を傷めてしまう塩素系漂白剤は使えません。
できるだけ外干しで
日光消毒!
布ナプキンはできるだけ外干しで乾かすのがおすすめです。外干しすることで、紫外線による消毒も期待できますよ。
一体型の布ナプキンをそのまま干すと人の目が気になるという人は、ナプキンの周りをハンカチなどで覆って目隠ししましょう。
ひと工夫でお手入れが
ラクになる裏ワザ
布ナプキンは、きちんとお手入れすれば汚くありません。普段のお手入れをラクにする裏技をご紹介します。
セスキスプレーで
汚れを落としやすく!
外出先で布ナプキンを交換する必要があるときは、セスキ炭酸ソーダを溶かした水をスプレー容器に入れて持っていくのがおすすめです。
交換した布ナプキンをしまう際にシュッとスプレーしておくと、家に帰るまでに血液の汚れが分解されて落としやすくなります。
あるいは、密封できる保存袋などにセスキ炭酸ソーダ水を少しだけ入れておくのも良いでしょう。しまった布ナプキンを袋の上から軽く揉んでおくと、袋の中で(簡易ではありますが)浸け置きができます。
アイロン・乾燥機で
中までしっかり乾燥・殺菌!
布ナプキンをより衛生的に使うためには、中までしっかり乾かすことがとても重要です。生乾きのまま使うと、雑菌やカビが繁殖しやすくなり、嫌な臭いや肌トラブルが起こりやすくなります。
厚みがある布ナプキンは、中心部までしっかり乾かすことが重要です。
とはいっても、雨の日などはなかなか中まで乾きませんよね。そんなときは、アイロンを使って乾かしましょう。nunonaの布ナプキンは当て布をすれば低温でアイロンがかけられます。一番は日光に当てて乾かすことですが、難しい場合はアイロンを当てると一気に中心部までしっかり乾かせますよ。
nunonaの布ナプキンは乾燥機にも対応しているので、そちらを利用するのも良いでしょう。ただし、頻繁に乾燥機を利用すると肌触りが悪くなってしまうので、使い過ぎには注意してくださいね。
nunonaの3D布ナプキンなら
洗いやすくて乾きやすい!
nunonaの3D布ナプキンは、布ナプキンを衛生的に使いたい人にぴったりの商品です。ぜひこの機会に試してみてください。
裏返して洗えるから
汚れが落ちる!
nunonaの3D布ナプキンは、吸収体の中央部分が縫いつけられていない布ナプキンです。
ノーマルタイプの布ナプキンと違って簡単に裏返して洗えるので、吸収体の奥までしみこんだ経血もしっかり落とせると好評なんですよ。
奥までしみこんだ経血が落ちたかどうかを目で見てチェックできるのもポイントです。
速くしっかり乾く!
吸収体の中央部分が縫いつけられていないため、乾きが良いのも3D布ナプキンの特徴です。
透湿防水布と吸収体の間を風が通るので、中心部まで素早くしっかり乾きます。
布ナプキンの乾きの悪さに悩んでいる人は、ぜひ一度試してみてくださいね。
布ナプキンを始めてみよう!
ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に始められるのもうれしいポイントです。
布ナプキンについてもっと詳しく知りたい人は、『布ナプキンの基礎知識』で詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね!
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