気になる不妊治療の費用と種類まとめ

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最終更新日:2020/09/15(火)

いざ不妊治療となると、気になるのは金額。夫婦の前年の所得額の合計が730万円以下の家庭なら(東京都の場合)、県や市町村から助成金が出ることもありますが、共働き夫婦だと意外とオーバーしやすいもの。気になる予算を見てみましょう。

不妊治療にはタイミング治療、人工受精などの一般不妊治療と、体外受精や顕微授精など高度不妊治療(IVF)の2種類があります。

1タイミング治療

タイミング治療

よく、不妊治療で何百万も・・・という噂を聞きますが、それはあくまで高度不妊治療(体外受精など)の話。

タイミング法は、必要に応じて問診、排卵チェック、超音波検査、血液検査を行います。通院費+必要な場合はホルモン剤だけで済む場合があるので、治療費がリーズナブルになる可能性もあります。価格は検査の内容によって異なりますが、一般的には2,000円から2万円ほどです。

2人工受精

人工受精

精子を直接子宮に流す人工受精は、100年以上前からある伝統的な治療法です。

人工受精は自費治療になるため、病院によって異なりますが、2~3万ほど。この他に通院費が加わります。卵管が狭い場合は通水検査を行うため、プラス1万円ほど見ておくと良いでしょう。

3体外受精

体外受精

ここからはIVFと呼ばれる、高度な不妊治療になります。「何百万円もかかる」と言われるのはここからで、方法により価格は大幅に変わります。

体外受精は5つのステップがあります。

卵を育てる
採卵(卵子を手術で取り出す)
培養(受精卵が育つ環境を整える)
受精卵の凍結保存(しない場合もあります)
卵子の移植

① 卵を育てる

卵を育てる方法は様々で、この方法で大きく金額が変わります。

一般的方法
卵巣の中には卵子の予備群がいくつもあり、これを多く育てるために薬をたくさん使う方法です。注射が基本で、毎日たくさんの薬剤を注入します。この薬代だけで3~7万円ほどかかることも珍しくありません。ショート法、ロング法、アンタゴニスト法があり、個人でも薬の量が変わります。

マイルド法
飲み薬と注射を主体に行います。育つ卵子の数は少ないものの、安価である程度の卵子が採取できます。注射する場合もありますが、量は少ないため価格もマイルド。状況によりますが、薬代だけなら1万円ほどで済む場合もありますが、個人の状態によって内服の有無や注射の有無が変わると、2万~16万程度かかる場合があります。

② 採卵(卵子を手術で取り出す)

採卵は自費治療の手術になります。価格は手術代だけで5~10万円ほど。全身麻酔を使うと別途料金になることもあります。

③ 培養(受精卵が育つ環境を整える)

培養と受精卵の凍結保存は培養師(エンブリオリスト)と呼ばれる専門の技術者が担います。培養師は医師や看護師ではなく、培養専門の技術を身につけた特殊な技術者です。培養費で3~5万ほど、もし顕微授精が必要な場合は、さらに5万円以上かかることがあります。顕微受精の中でも、健康な精子を選ぶ方法や、質の良い卵子を選ぶ方法で行う場合は20万円以上の費用がかかることがあります。

④ 受精卵の凍結保存(しない場合もあります)

一般的方法の場合は、多くの受精卵が育ちます。その際は一度にお腹に戻せないので、凍結保存します。凍結費用は1回5万円ほど。2日ほど育てた初期胚、5~6日ほど育てた胚盤胞の2種類を凍結することが一般的。この場合は10万円が相場です。さらに凍結を維持するための費用も必要で、1年間で3万円ほどかかります。

⑤ 卵子の移植

移植する場合、移植するだけで5~10万円ほど、もし凍結した受精卵を使う場合は解凍費用で3~5万円ほどかかります。さらに、卵子がカラを破りやすいように処置したり、移植後の服薬などで、さらに数万円ずつかかります。

以上を合算すると、体外受精は採卵~1回目の移植までに、おおよそ1回30~60万円ほどかかります(マイルドの場合は40万円ほど)。これを数回繰り返すだけで、100万円単位で費用がかかるのがわかります。

治療は若ければ若いほど効果が上がります。体外受精も年齢を重ねると成功率は一気に下がります。治療はできるだけ早めたほうが良いでしょう。

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