布ナプキンをつけおきしても臭いが気になるときは…?

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最終更新日:2023/03/22(水)

布ナプキンを始めるうえでのひとつのハードルに感じる方が多いのが、「ナプキンの臭い」についての心配です。 ナプキンを交換するときに、使用済のナプキンが臭いと感じた経験はありませんか?生理特有のあの匂い、とても不快に感じますよね。 何度も繰り返し洗って使う布ナプキンであれば、使い捨てナプキンよりもさらに臭いが気になるのでは?と不安に思うのは、当たり前のことです。

しかし、布ナプキンは生理特有の臭いが気になっている方にこそおすすめのアイテムです。 ここでは、ナプキンが臭いと感じる不快感を布ナプキンで軽減できるかもしれない理由や、 布ナプキンを清潔に保つための正しいお手入れ方法などについても解説します。 布ナプキンを使ってみたいけど臭いが心配な方や、普段のお手入れ方法が合っているかイマイチ自信のない方は、ぜひ最後までチェックしてください!

布ナプキンは
臭いが気になる方におすすめ

つけおき前にもみ洗い

まずはナプキンが臭いと感じてしまう理由について考えていきましょう。 生理と言えば、あの不快な臭いを思い浮かべる方も多いかもしれませんね。しかし、身体から排出されたばかりの経血は、基本的にはほとんど無臭です。

経血が空気と触れることで時間とともに酸化され、雑菌が繁殖しやすくなります。 また、汗や経血による湿気がナプキンの内側に長時間留まることによっても、雑菌が繁殖しやすくなることに。それが、あの独特な臭いが発生する原因になってしまうのです。

清潔な匂いを保ちたいと考える方におすすめしたいが「布ナプキン」です。 優れた通気性がナプキン内のムレを防ぎ、雑菌の繁殖しづらい環境づくりに役立ちます。そのおかげで臭いが発生するのを防ぎ、生理中の不快感を和らげてくれるのです。

布ナプキンがムレを防ぐことで役立つのは臭い対策だけでなく、肌がムレることで起こるかぶれを防ぐことにもつながります。デリケートゾーンの肌がムレてふやけた状態では、かぶれやかゆみを引き起こしやすくなるため、肌荒れを防いで健やかに保つために布ナプキンを選ぶ方も多いようです。

布ナプキンの
正しいつけおき・洗い方

通気性が良く、サラッとしたつけ心地で臭い対策にとても役立つ布ナプキンですが、間違った方法で洗濯をすると臭いの原因になってしまうこともあります。正しいお手入れを続けることで長く、清潔な状態を保つことに繋がりますよ。覚えておきたい布ナプキンの洗濯のポイントは、臭いの原因になる雑菌の繁殖を防ぐことです。

そのために正しい洗い方ができているか、しっかりと汚れを落としきれているかを見直してみましょう。

簡単3ステップ!布ナプキンの洗い方

まずはやさしくもみ洗い

つけおき前にもみ洗い

布ナプキンの洗濯をするときに、いきなりつけ置きをしていませんか?経血を吸収した布ナプキンは、つけ置き前に一度もみ洗いすることで、経血をすっきり落としやすくなります。

もみ洗いは、布ナプキンの中から経血を押し出すようにやさしく行うのがコツです。布同士をゴシゴシ擦り合わせるとかえって汚れが落ちにくく、布ナプキンの劣化を早める原因にもなります。布ナプキンをやさしく絞るようにしてから広げる、を数回繰り返しましょう。

このとき、高温のお湯を使用すると経血が固まって落ちにくくなることに。必ず40℃以下のぬるま湯または水を使って洗うようにしましょう。頑固な汚れは、アルカリウォッシュなどの洗剤を溶かしたぬるま湯や水で洗うと落ちやすくなります。

つけ置きは時間を守る

布ナプキンのつけおき時間

つけ置き用のバケツにアルカリウォッシュなどの洗剤を溶かしたつけ置き液を作り、その中にもみ洗いであらかた汚れを落とした布ナプキンを入れます。このときに底が深めの容器を用意しておくと、何枚もまとめて入れられるのでおすすめです。

経血で汚れた面が上になるように浮かべて、ナプキン全体をつけ置き液に浸したら、そのまま3時間~半日ほど置いておきます。すると、布ナプキンの表面や奥に残った汚れがつけ置き液に流れ出し、布ナプキンがきれいになっていることでしょう。

「長い時間つけ置けばおくほど汚れが落ちやすいの?」と考えがちですが、長時間放置しすぎるのもNG。雑菌の繁殖による、臭いの原因になります。浮かせた汚れが布ナプキンに戻ってしまうこともあるため、半日以上置くときは、一度つけ置き液を取り替えるようにしましょう。つけ置き液の汚れがクリーンになり、臭いや雑菌の繁殖が抑えられますよ。

つけ置き後はしっかりすすぐ

つけ置き後はしっかりすすぐ

つけ置きが終わったら洗剤を洗い流しながら、中までしっかり水ですすぎましょう。きちんと中の汚れが落ちているか、目で見える範囲で確認します。中から濁った水が出てこなくなれば、すすぎは完了です。

何度流しても濁った水が出たり、表面に目で見てわかるくらいの経血が残っているようであれば、もう一度新しいつけ置き液を作ってつけ置きする必要があります。さらに気になる方は、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗うといいでしょう。

こんなポイントも!
布ナプキンの臭い対策

布ナプキンを清潔な匂いで保つには、洗濯の方法だけでなく交換の仕方や乾かし方もマスターしておくといいでしょう。布ナプキンの正しい洗い方を確認したら、次はつけ置きで使う容器や乾かし方について紹介します!

布ナプキンお洗濯のよくあるQ&A

こまめなナプキン交換はマスト

外出時の臭いにもアロマはおすすめ

通気性に優れている布ナプキンを使っていても、長時間交換しないままで過ごしていると臭いが発生しやすくなる原因になります。経血量などによって異なりますが、ナプキンの交換頻度はおよそ3時間に1回程度。お手洗いに行くタイミングで交換するのが理想的です。

デリケートゾーンを清潔に保ってかぶれやかゆみを防ぐためにも、紙ナプキン・布ナプキンの種類に関わらず、できるだけこまめな交換を心がけましょう。

外出時には
洗剤スプレーがおすすめ

外出時の臭いにもアロマはおすすめ

外出時に布ナプキンの交換をすると、使用済みの布ナプキンを持ち帰る必要があります。すぐに洗濯できないうえにしばらく持ち歩くことになるので、臭いが発生して漏れてしまわないか不安になったことはありませんか?交換した後の布ナプキンには、アルカリウォッシュを溶かした水を汚れた面に吹きかけておくのがおすすめ。気になる臭いの発生を抑えるのに役立ちます。

吸収した経血が乾いてカピカピになると、洗濯のときに汚れが落ちにくくなって大変です。洗剤を溶いた水を布ナプキンの交換時に軽くスプレーしておくことで経血が付着した面を乾きにくくし、汚れを分解してゆるめることにも。臭いを抑えるだけでなく洗濯をラクにするために役立つコツでもありますよ。

つけ置き容器は蓋つきを

つけ置き容器は蓋つきを

布ナプキンをつけ置きしているときに家族がその近くを通るなら、布ナプキンが見えることや臭いがしていないかが気になるかもしれませんね。そんな方には蓋つきの容器を使うのをおすすめします。蓋つき容器なら臭いも漏れにくく、人目を気にせずに置けますよ。歩いたときに舞い上がる埃などが容器の中に入らないのも、嬉しいポイントですね。

省スペースでつけ置きをしたい方や、持ち運びとの兼用を求める方にはnunonaの「防臭チャック袋」がおすすめ。布ナプキンの持ち運び・もみ洗い・つけ置きに使えて、中身が見える心配もありません。定期的に買い替えて清潔に保つことができ、使わないときは折りたたんで小さく収納ができます。旅行先などに持って行くのも便利ですよ。布ナプキンのお手入れをとても楽にしてくれるアイテムなので、チェックしてみてください。

布ナプキンの乾燥は念入りに

布ナプキンの乾燥は念入りに

臭い対策に向いている布ナプキンをせっかく正しく洗濯しても、乾かし方がイマイチであれば、臭いが発生する原因になってしまいます。布ナプキンの臭いが気になるときは、乾かし方もチェックしてみましょう。吸収力の高い布ナプキンは、何枚もの布を層になるように重ねて作られています。ハンカチなどに比べると、中までしっかり乾くまでに時間がかかります。

素早く乾かしたい方は布ナプキンを干す前に、洗濯ネットに入れて洗濯機の脱水モードでしっかりと水気を切っておくと、中まで乾きやすくなります。外側だけでなく中心部までしっかりと乾かすのが、雑菌の繁殖を防いで衛生的に使うコツです。

中が湿ったまま置いておくと、カビや雑菌の繁殖による臭いにつながります。風通しの良い場所で干すようにし、太陽の光で日光消毒を行うのが理想的。nunonaの3D布ナプキンのような、吸収面とショーツ面が分かれている布ナプキンを使っている場合は、吸水面とショーツ面の間を風が通るように工夫して干すといいでしょう。スナップボタンのついた羽の部分を洗濯バサミではさんで干すと、短時間でも乾きやすいですよ。

こんなポイントも!
布ナプキンの臭い対策

経血やデリケートゾーンの気になる臭いを防ぐためには、ムレを防ぐ布ナプキンを選ぶことや正しい洗濯方法を見直すことが大切です。そしてそれ以外にも、気をつけておきたいことがあります。

ナプキン以外にも見直しておきたいこと

外出時の臭いにもアロマはおすすめ

中にはデリケートゾーンの匂いを清潔に保ちたいと考えるあまり、デリケートゾーンである膣まわりをお風呂で念入りに洗ってしまう方がいます。これは、身体に元々備わっている常在菌による自浄作用まで洗い流してしまうことになり、かえって逆効果。洗浄力の高いボディソープや熱いお湯、スポンジでゴシゴシと擦ってしまうことも控えた方が良いでしょう。

デリケートゾーンはの摩擦や乾燥なども、肌トラブルや色素沈着の原因になります。洗うときはとにかくやさしく、擦らないことを意識しましょう。

フェムケアが注目されていることもあり、デリケートゾーンを健やかに保つための専用ソープや保湿ケア用品などが、さまざまなお店で登場してきています。気になる方はチェックしてみるといいかもしれません。

匂いが急に変わったと感じたら

外出時の臭いにもアロマはおすすめ

今までとまったく同じお手入れの方法で、生理用品も同じものを使っているのに、ナプキンや経血の臭いが気になり始めた方もいるかもしれません。急な身体の変化は、なにか不調が隠れているサインかもしれないので、気になる場合は婦人科で相談してみるといいでしょう。

ストレスや食事内容の変化によっても匂いが変わることがあるので、布ナプキンの洗濯を通して経血や身体の状態をこまめに観察する習慣をつくるのが重要ですよ。

布ナプキンはデリケートゾーンのムレを防ぎ、健やかな肌や清潔な匂いを保つことに欠かせないアイテムです。気になっていたけどなかなか使い始められていなかった方は、この機会に検討してみてくださいね。

布ナプキンを始めてみよう!

布ナプキンを始めてみよう!

ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に始められるのもうれしいポイントです。

布ナプキンについてもっと詳しく知りたい人は、『布ナプキンの基礎知識』で詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね!

布ナプキンの基礎知識
この記事を書いた人
いまむらゆかこ
いまむらゆかこ

大阪市在住のフリーライターです。エステティシャンとスキンケアメーカー勤務を経て、肌や美容・ライフスタイルに関わる記事を中心に執筆。おとな女性に向けたコンテンツを日々作成し、届けています。野良出身の足が短いねこと暮らしています。

オーガニック生理用品専門店nunona

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