重曹を使った布ナプキンの洗い方は?
身体にも環境にも優しい布ナプキン。せっかくなら健康や環境に配慮して洗濯したいですよね。そんなときには、「重曹」がおすすめです。重曹は食用でも用いられており、身体にも優しい成分。もちろん、汚れや臭いもきれいに落としてくれます。
そこで今回は「重曹での洗い方」と、「nunonaのおすすめの洗剤」について詳しくご紹介します。
布ナプキンの重曹洗いで
必要なもの
まずは、重曹を使って布ナプキンを洗うときに必要なものを揃えましょう。
重曹
布ナプキンを洗うための重曹を用意しましょう。重曹は弱アルカリ性の物質で、昔から掃除や洗濯、脱臭など日々の生活のなかで幅広く使われています。重曹には、主に「医薬用」「食品用」「工業用(掃除用)」の3種類があります。いずれも成分はほぼ同じですが、製造環境が異なるため衛生管理上の違いがあります。どの重曹を選んでも問題ありませんが、より衛生面に配慮したいなら「医薬用」「食品用」を選ぶと安心です。
重曹はスーパーやドラックストアなどで購入できます。インターネットでも購入できるので、安心できるものを選びましょう。一度に使う量はそれほど多くありませんが、料理のあく抜きや掃除など幅広い用途で使用できるので、容量の大きいものを選んでもいいでしょう。
つけ置き用のバケツ
布ナプキンを洗う容器として、つけ置き用のバケツが必要です。汚れや臭いがつきにくいホーローやステンレスの素材を選びましょう。布ナプキンがしっかり水に浸かる容量のものが望ましいです。
また、つけ置き洗い中の布ナプキンが見えないように蓋つきのバケツをおすすめします。家族と一緒に住んでいる場合など、他人に見られたくない場合もあるでしょう。蓋をしておけば中身が見えないので安心です。
洗濯ネット
洗濯機で洗うときに使う洗濯ネットも用意します。布ナプキンを洗濯ネットに入れることで、洗濯中の布の摩擦を防いで傷みを最小限におさえられます。布ナプキンを長持ちさせたい場合は、必ず洗濯ネットに入れて洗いましょう。
浸け置きである程度汚れが落ちていれば、洗濯機でほかの洗濯物といっしょに洗っても問題ありません。洗濯機を活用して楽に布ナプキンを洗濯してくださいね。
あると便利なチャック袋
浸け置きバケツを置きたくない、そんな人におすすめなのがnunonaのチャック袋です。
持ち運びに便利なコンパクトタイプと、そのまま浸け置きバケツになる自立型タイプがあります。
どちらもチャック袋に重曹などの洗剤を溶かした洗浄液を入れて、使用済み布ナプキンを入れた状態で袋を揉めば中で揉み洗いができます。
何度か水を変えながら汚れを落しましょう。浸け置きバケツを買う前の仮バケツとしてもおすすめですよ。
重曹を使った洗い方
次は、重曹を使った布ナプキンの洗い方についてです。注意点や重曹での洗濯の仕上がりについてご紹介していきます。正しく洗って布ナプキンを清潔に使いましょう。
基本的な3STEP
布ナプキンの洗い方は、【もみ洗い→浸け置き→すすぎ】の3STEPです。重曹は、もみ洗い後の浸け置きで使用します。経血のついた布ナプキンをまずはしっかり揉み洗いしましょう。手で中から経血を押し出すように優しく洗います。布ナプキンから出てくる水が透明になり、あらかた汚れが落ちたら、重曹を使ってつけ置き液をつくります。
目安は、1.5Lの水に重曹を大さじ1杯です。バケツやチャック袋につけ置き液と揉み洗いした布ナプキンを入れて3時間~半日ほど置いておきます。その後、布ナプキンを十分にすすげば完了です。そのまま洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水して干しましょう。もしすすぎ後も経血残りが気になる場合は、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗濯することも可能ですよ。洗濯機で洗う場合は型崩れを防ぐため、必ず洗濯ネットを使用してくださいね。
洗濯の注意点
普段の洋服などの洗濯であれば柔軟剤を使うことも多いですが、布ナプキンの洗濯では出来るだけ柔軟剤は避けましょう。nunonaの布ナプキンはオーガニックコットン100%でつくられているため、通常の布ナプキンよりもやさしい肌あたりを実現しています。
しかし柔軟剤を使うと、ナプキンとしては必須である吸収力が低くなってしまう可能性があるのです。柔軟剤を使ったタオルはふんわりしているものの、水分の吸収力が低いと感じたことがある方もいるでしょう。柔らかくしようと思って使ったら、経血を吸収しにくくなるなんて本末転倒ですよね。布ナプキンには柔軟剤は適しません。
頑固な経血に対しての
重曹の洗い方ポイント
「ちょっと経血の落ちがあまりよくなさそう…」そんな頑固な経血残り部分には重曹を直接振りかけて揉みこんでおくのもひとつの方法です。つけ置き液に浸しておくよりもかなり濃い濃度で集中的に重曹が働くので、ちょっと頑固な経血でも浮かせることができるんです。
直接揉みこんだ部分は、いつもに増してよくすすぐようにしましょう。そのときぬるま湯でしっかりと洗剤を落とすとすっきりしますよ。すすぎ残しは雑菌や臭いの原因となるため、十分に洗い流すことが大切です。
重曹の効果的な使い方
直接揉み洗いしてもとれない、そんな場合は重曹ペーストをつくるのもおすすめです。
作り方は簡単。重曹を小さじ1程度とったら、少しずつ水分を足していくだけでOKです。ペースト状になるまで少量の水を加えて混ぜましょう。
入れすぎるとバシャバシャになってペーストにならないので、数滴ずつ見ながら調整するといいでしょう。
ペースト状になった重曹をシミが気になる部分に塗り込んで置いておきます。このとき布に馴染ませるように指で揉みながらつけるとより効果的です。
重曹ペーストは乾きやすいので、乾燥しやすくなっています。
長く置きたいときは乾燥防止にラップをするなどして工夫しましょう。ある程度置いたら流してくださいね。
布ナプキンは
アルカリ性洗剤が最適
布ナプキンは普通の洗濯洗剤でも洗うことができますが、布ナプキンの経血に一番適しているのは「アルカリ性洗剤」です。今回ご紹介した重曹も弱アルカリ性です。アルカリ性洗剤がおすすめな理由と、洗剤の種類についてご紹介していきます。
アルカリ性洗剤が
おすすめな理由
アルカリ性洗剤を布ナプキンの洗濯におすすめする理由は、普通の洗剤と比べて血液などのたんぱく質に強いためです。布ナプキンのためにわざわざ専用の洗剤を買うのは…と思うかもしれませんが、重曹やセスキ炭酸ソーダはキッチン等の油汚れにも効果的に使えます。
ひとつ持っていると、家中いろいろな場所で使えるので便利ですよ。アルカリ性洗剤は100均やドラッグストアで購入できるので、手軽にはじめられるのも魅力ではないでしょうか。
重曹のほかの
アルカリ性洗剤の種類
アルカリ性の洗剤には、重曹やセスキ炭酸ソーダがあります。これまで紹介した重曹は、弱アルカリ性のためセスキ炭酸ソーダに比べると洗浄力がやさしくなっています。
布ナプキンの洗濯をしてみて、重曹では経血の落ちが良くないと感じたらセスキ炭酸ソーダを試してみるのがおすすめです。セスキ炭酸ソーダもキッチン汚れにも使えるので、布ナプキン同様、重曹では取れなかった頑固な汚れに試してみてくださいね。汚れや臭いが落ちないからと合成洗剤を使う前に、セスキ炭酸ソーダをぜひ使いましょう。
nunonaが
おすすめする洗剤
先述の通り、重曹は比較的やさしい洗い上がりなので、経血残り落ちが気になる場合は『セスキ炭酸ソーダ』がおすすめ。最後に、nunonaがおすすめする布ナプキン用のセスキ炭酸ソーダの洗剤をご紹介します。
布ナプキンの洗濯には
アルカリウォッシュ
アルカリウォッシュは、布ナプキン屋が開発したセスキ炭酸ソーダ100%の洗濯洗剤。油汚れやたんぱく質由来の汚れに強いため、布ナプキンの経血にも最適です。
50g・500g・1kgの3種類の容量を揃えていますので、リピートはもちろんお試しとして気軽に使ってみるのもおすすめです。粉なのでそのまま振りかけるほか、溶かしてスプレースプレーボトルスプレーボトルに入れて使えます。もちろん、布ナプキン以外の油汚れにも使えるので、利用する目的に応じて使い方が変えられるのも便利なポイントです。
肌にやさしいから
手洗いでも安心
アルカリウォッシュの良いところは、布ナプキンの経血を落としやすいことだけではありません。硬水軟化作用を持つ素材でつくられているため、もみ洗いで直接手で触れても肌荒れしにくいのもメリットの一つです。
アルカリ性の温泉が肌に良いと有名なのと同様ですね。お肌におだやかだということは、布ナプキンの素材も傷めにくいということ。長く大事に使いたい人には欠かせないアイテムなんです。
水に溶けやすく
浸け置きにもぴったり
アルカリウォッシュは水に溶けやすいため、浸け置き用の水をつくることもできます。外出先から布ナプキンを持ち帰るとき、時間が経ってしまうとその分洗濯で経血を落とすのも大変ですよね。経血が乾いてしまうとなかなか落ちなくなるんです。
そんなときは携帯用のスプレーボトルに、水とアルカリウォッシュを混ぜたものを持ち運ぶと安心。使用済みの布ナプキンにシュッとかけるだけで、経血が乾燥しにくくなりお家での洗濯の負担を減らすことができるんです。水とアルカリウォッシュを混ぜたものに少しアロマをプラスすれば臭いも気になりにくくなるでしょう。いろんなカスタムを試してみてくださいね。
シミになった布ナプキンの
洗い方
「気を付けていても頑固な経血残りがとれなくてシミになってしまった…」そんなときに役立つ洗剤もnunonaで販売しています。アルカリウォッシュでは落ちなかった経血残りには「酸素系漂白剤」を使ってみましょう。
天然成分の過炭酸ナトリウム100%でできた酸素系漂白剤なので、一般的なアルカリ性の漂白剤よりもおだやかで、布ナプキンを傷めにくいのが特徴です。粉なので部分的に擦り込んで揉み洗いしたり、つけ置き液をつくって時間を置いて汚れ落ちをみてくださいね。
酸素系漂白剤は臭いが気になるときにもおすすめです。毎日のお洗濯にはセスキ炭酸ソーダ、たまに臭いやシミが気になったタイミングで酸素系漂白剤、と上手に使い分けることで長く清潔に布ナプキンを使い続けることができますよ。
塩素系漂白剤はNG
酸素系漂白剤と違って塩素系漂白剤はシミ抜きにはおすすめできません。
その理由は、塩素系漂白剤は洗浄力が強すぎるからです。
色柄ものは強すぎて抜けてしまうんです。シミに関しては取れることが多いですが、布本体にもダメージが加わってしまうので、布ナプキンの風合いを損ねてしまいます。
ゴワゴワとした質感になってはせっかくの布ナプキンの良さも半減してしまうので、使用は控えましょう。
布ナプキンを始めてみよう!
ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に始められるのもうれしいポイントですよね。
布ナプキンについてもっと詳しく知りたい人は、『布ナプキンの基礎知識』で詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね!
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