オーガニックコットンと一般綿の違いは?

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最終更新日:2020/09/15(火)

オーガニックコットンと一般コットンでは環境への負荷が違う

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「体に良さそう」「地球にやさしそう」となんとなくわかっていても、具体的に違いを答えられる方は少ないと思います。

オーガニックコットンと一般コットンとで、大きく違うのは製造工程・環境への負荷です。日本では「安心・安全」で広がったオーガニックですが、世界では「環境保護」のほうがメインで広がっています。

一般コットンの製造過程

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一般のコットンはスピーディーに収穫を行うため、土作りから害虫対策まで大量の農薬や除草剤を使用して製造します。そうして育ったコットンを機械ですばやく刈り取り、採れたものを製品加工します。

撒かれた農薬で畑の周りの人の健康を害しているという報告もありますが、作業効率の良さのほうが、農作業に従事する人間の安全性よりも重視せざるを得ない発展途上国においては、使用されることも少なくないのです。

オーガニックコットンの製造過程

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オーガニックコットンは農薬や機械を使わず手作業やハーブで虫を除去し、土壌には牛糞や堆肥を使用します。収穫は、寒波が訪れて霜が降り、葉が自然に落ちて、ふわふわのコットンボールだけが残るまで時間がかかります。

原則として、3年間農薬や化学肥料を使用していない土地で栽培したものしかオーガニックコットンと認められないので、オーガニックコットンと認められたコットンは、無農薬で化学薬品を含まないと言われています。収穫できるほどにコットンが育った後は、機械を使わず、すべて手作業で刈り入れます。

オーガニックコットンは時間も手間もコストもかかるので、まだまだ世界で1%しか作られていませんが、もし、世界の綿花の10%がオーガニックコットンになったら、地球の水質は保全され、土壌が活性化し、二酸化炭素の削減が可能だと言われています。

どうやってオーガニックコットンと一般コットンを見分けるの?

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普通に栽培された綿でも、残留農薬はとても少ないので、収穫されたものから科学的なテストなどでオーガニックかどうかを判別することは不可能です。

判別不可能なものを「オーガニックコットンだ」「一般コットンだ」と分けるのはできないので、オーガニックコットンは、調べれば、いつ、どこで採れた綿を使っているのかが認証機関によって確認され、わかるようになっています。

オーガニックコットン認証機関ってどんなのがあるの?

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オーガニックコットン認証機関には「GOTS(ゴッツ)」「TE(テキスタイル・エクスチェンジ)」「NOC」などがあります。nunonaはこの中で世界基準になっているGOTSの認定を受けています。

世界基準になっているGOTSって?

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GOTS(世界オーガニックテキスタイル(繊維)世界基準GOTS認定)とは、誰でも安心してオーガニックコットンを買えるよう検査を実施し、証明するために定められた機関のこと。

かなり厳しい審査を行う認証機関で、オーガニックコットンが関わるすべての過程に毎年検査を実施し、各工程の確認・検査をすることはもちろん、原材料の95%以上にオーガニックコットンを使用していなければオーガニックコットンとうたえないというルールを定めています。

GOTS以外の世界的なオーガニック認証機関では、TE(テキスタイル・エクスチェンジ)が有名ですが、TEは5%でもオーガニックコットンが入っていればオーガニックコットンとうたえると認証しています。

TEは含有率や加工方法に制限が少ないので、表現が豊かで売りやすくなりますが、オーガニック繊維の消費の成長と、オーガニックに関する統一した判定基準が必要であるとする製造業者や小売業者からの強い要望により、GOTSはすでに世界的な評価を得ています。

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日本では自分のため、家族のためにオーガニックコットンを安心・安全基準で選ぶのが一般的ですが、この記事を読んで正しくオーガニックコットンを知り、環境のため、発展途上国の人のため、健康のために今後選んでいっていただければ嬉しいです。

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