生理痛ってなに?痛い生理痛の原因まとめ
生理痛とは、簡単にいうと赤ちゃんができるために作られた子宮内膜が剥がれ落ちるときに出る痛みのこと。
女性の体は毎月妊娠のために排卵をして、受精卵を受け入れるための子宮内膜を体に作りますが、子宮内膜は妊娠するために作られているので、妊娠しなかった場合にそれが剥がれ落ちて、生理の血となって体外に排出されるのです。
この痛みの感じ方に個人差があり、剥がれ落ちるときの痛みが生理痛となって痛みを感じます。
では、なぜ人によって生理の痛みが違うのか。生理痛の原因と一緒に生理痛緩和の対策をご紹介します。
生理痛を詳しく解説
生理は身体の中のホルモンの変化によって起こります。卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が増えたり減ったりするサイクルと共に子宮も変化します。
排卵がおこるとき、子宮内では排卵に向けて卵胞ホルモンが作られます。そこから排卵し、卵子が子宮に到着すると、次は黄体ホルモンが分泌されます。
それによって子宮内膜が厚くなり、着床しやすくなるのです。そのまま卵子が着床すれば生理は起こりませんが、着床しなかった場合、また次の排卵に向けてホルモンが変化します。
子宮内に残った子宮内膜はリセットする必要があるので、プロスタグランジンというホルモンが分泌され剥がれ落ちて経血とともに排出されます。
プロスタグランジンというホルモンが子宮を収縮させるだけでなく、たくさん分泌されればされるほど痛みが強くなるといわれています。プロスタグランジンの量によっても生理痛の強さは左右されるのです。
生理痛の原因と対策
甘い物が好きでお菓子を欠かさない
生理前や生理中は、月経血を排出するために体温をあげようとしたり、ストレスで甘いものを食べたくなってしまい食べてしまう方が多いと思います。
ですが、実は甘いものは太るだけはなく、血流を悪くし、水分を溜め込む働きや腸の動きを抑える働きがあるんです。
血流が悪くなると痛みのもととなるプロスタグランジンが滞ってしまい、生理痛が長引きます。
長くプロスタグランジンが残れば残るほどに生理痛が悪化するので、どうしても生理期周辺で甘いものが食べたくなった場合は、チョコやケーキなどを食べずに、フルーツやかぼちゃなど甘い野菜を食べましょう。
運動をしていない
運動不足になると体中の血流が悪くなり、骨盤内のうっ血が起こりやすくなったり、腹痛や腰痛、むくみといった生理痛の原因が発生します。
血流を良くするには運動不足を解消し筋力アップさせることが肝心なので、1日運動してそれで終わりというのではなく、日頃からストレッチをしたり、軽い運動をして筋力をつけましょう。
特に激しい運動をする必要はないので、ダイエットの一貫で、エレベーターより階段を使うなどの工夫をするのがオススメですよ。
ダイエットのためにあまり食べないようにしている
過度のダイエットは女性ホルモンのバランスを崩し、代謝が衰え体温が低下していきます。
これが冷えの原因・子宮の機能低下になると考えられています。体が冷えて血流が悪くなると当然生理痛は激しくなるので、生理中かどうかに関わらず、体の基礎となる食事はしっかり取りましょう。
食事の基本は3食しっかり食べることなので、運動ではなく食事でダイエットをしたい方は、食べる時間を18時前にするなどタイミングを工夫したダイエットをしてください。
最近では生理周期を上手く利用してダイエットする生理ダイエットというのもあります。月経がはじまってから1週間後からが一番ダイエットに適しているといわれている時期なので、このタイミングで食事内容を工夫したり、ダイエットをするといいでしょう。
起きる時間、寝る時間が不規則
不規則な生活を続けていると、女性ホルモンのバランスや自律神経が乱れがちになるといわれています。
女性ホルモンのバランスが崩れてしまうと、生理痛がひどくなることもあるので、できる限り同じ時間に起きて太陽の光を浴びて、夜22時には眠れなくても布団に入りましょう。
足首・手首・首が冷える格好をよくする
「首」「手首」「足首」など首がつく部分は、太い動脈が皮膚に近いところにあるため、冷えたり暑く感じたり体に大きく影響を与えます。
特に足首など下半身の冷えは子宮の機能を低下させ、生理痛の痛みの原因になります。素足にサンダルやVネックの洋服・ミニスカートは、オシャレには欠かせないファッションですが、寒いと感じたときにすぐに温められるよう ブランケットやマフラーを持ち歩きましょう。
着ぶくれしない子宮の冷え対策には、布ナプキンもオススメです。
身体を締め付ける下着を着けている
スタイルを良くみせる矯正下着は女性の必需品ですが、無理に体を締め付けると血流が悪くなり、冷えの原因になります。
生理のときは、なるべくゆとりのある下着やファッションを心がけましょう。
おふろはバスタブにつからずシャワーが多い
しっかりと湯船につかって体を温めると全身の血行がよくなり、生理痛が緩和されるといわれています。
シャワーだけの場合は、冷えているのに体が充分に温められず、冷えをとりきれないまま翌日を迎えるので、冷えが次第に積み重なり、典型的な冷え体質となっていってしまいます。
湯船はストレス解消にも良いので、季節に関わらず、1日10分でいいので浸かりましょう。
熱すぎるお湯に短時間よりも、ちょっとぬるいかなくらいのお湯に長めに浸かるほうが身体の芯から温まります。リラックスできる時間にもなるので、忙しい人ほど休憩時間を大切に有意義に使いましょう。
たばこを吸う
喫煙をすると血管が収縮を起こすと言われており、その血管が収縮することで道が狭まり、血流が悪くなってしまいます。
他にも、女性ホルモンが分解されると言われていて、それにより生理不順や不妊、更年期障害といった症状も現れやすくなるのだそうです。
自分が吸わなくても副流煙で影響を受けることがあるので、なるべくタバコには関わらないようにしましょう。
ストレスやプレッシャーの大きい生活をしている
ストレスは自律神経を乱れさせ、イライラや不安感といった症状を起こし不眠にもなりやすくなります。
また、新たな女性ホルモンの生成を邪魔してしまうため、生理痛の要であるホルモンバランスにも、大きな影響を与えてしまうのです。
ストレスを完全に無くす生活というのは難しいので、少しゆとりを持って生活をしたり、のんびり好きなことをする時間を作ったり、上手にストレスを解消できる生活をしましょう。
生理に対して嫌悪感を抱いている
生理に対するマイナスイメージを持つことが、さらに生理痛をひどくさせてしまうという説があります。
生理を起こすには脳からの指令も関わっているので、頭の中で自分がどう生理を捉えているかということを一度見直してみてください。
生理は1ヶ月に1回の女性にしかできない体のデトックスだと考えると、もっと生理が好きになりますよ。
最後に…
生理痛は、労働基準法で「生理休暇」というものが認められるくらい痛みを伴う方がいるので、生理で痛かったら無理をせずお休みしてください。
生理の痛みを我慢できないという人は、子宮内膜症など別の病気が原因の場合もありますから、我慢せずに婦人科で相談してみましょう。
生理痛以外でも悩みがあるなら布ナプキン
布ナプキンは生理中のトラブルを軽減してくれるので、生理の度に憂鬱になるという人にもおすすめです。
まず、重ね着のような温かさを感じられるので、冷えからくる生理痛に悩んでいる人にもぴったり。さらにふわふわと肌触りがいいので、擦れて痛いといったトラブルにもなりにくいんです。
使ったことがない人は、何より毎回洗うのってめんどくさそう、そう思っていることかと思います。布ナプキンは確かに毎回洗う手間はありますが、毎回経血の量や色を自分で見ることになるので、体調の変化に気付きやすくなるといったメリットもあるんです。
そして浸け置きしておけば、そんなに洗うのも大変ではないので、一度使えばメリットの方が多く感じるかもしれません。
漏れそう、不安、という人は少なめの日やおりもの用からはじめてみてはいかがでしょうか。
布ナプキンを始めてみよう!
ハードルが高そうと思われがちな布ナプキンですが、実は意外と簡単に始められるのもうれしいポイントです。
布ナプキンについてもっと詳しく知りたい人は、『布ナプキンの基礎知識』で詳しくご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね!
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